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「石破さんを2位にさせない力が働いた...」、岸田氏2位は菅氏の票も分けた?菅氏圧勝の自民総裁選を橋本五郎が分析

   きのう14日(2020年9月)に行われた自民党総裁選は、全体の7割を超える377票を獲得した菅義偉官房長官(71)の圧勝となった。岸田文雄政調会長(63)は89票で2位、地方人気が高いとされていた石破茂元幹事長(63)は国会議員票が伸びず3位にとどまった。

   菅新総裁は午後6時からの記者会見で、縦割りや既得権益、前例主義を打ち破り、国民のために働く内閣を作っていきたいと語った。内閣改造については、改革意欲のある人、政策の方向が合う人を思い切って登用するという。

官房長官はだれ?「河野防衛相は個人プレイヤー、リスク大きい」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「地方票も菅さんが強かった。岸田さんには自派閥以外からも票が入ったが、石破さんを2位にさせない、岸田さん3位がかわいそうだ、菅さんが多く取りすぎないようという力が働いたのではないか」

   司会の加藤浩次「党内人事は新聞をみると、支持してくれた5派閥がきれいに並んでいる」

   橋本五郎「閣僚人事で派閥にとらわれないようにするために、幹部を派閥で分けたのではないか。内閣は改革意欲のある人を選ぶだろう」

   加藤浩次「官房長官はどうでしょう」

   橋本五郎「黒子を選ぶか、発信力のある人を選ぶか悩ましいところ。(梶山弘志経産相、加藤勝信厚労相、萩生田光一文科相、河野太郎防衛相らの名前が挙がっているが)河野さんは個人プレイヤーでリスクが大きいかな」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「菅さんご自身が余計なことを言わず淡々とこなしていた。個人的には組閣がどうなるか、どの若手を育成するか楽しみ」

   前田裕二(実業家)「注目しているのはデジタル庁の新設。新しい省庁は格下に見られやすいので、既存省庁に比べて予算や権限が狭いとアクションが取れないのではないか。権限の委譲を大胆にしてもらえると成功する。ただ、デジタル化で仕事を失う人もいると思う」

   菅新総裁はほかに経済対策、子育て支援、地方の活性化などの政策も打ち出しているが、その中で不妊治療の保険適用や、携帯料金の引き下げなど個別の施策にも言及しているのが特徴的だ。

   高橋真麻「不妊治療に言及しただけで『ピンポイントに言ってくれた』とみんなが感動した」

   前田裕二「携帯料金引き下げは、携帯会社がどこでリカバリーするか明確になっていないと、セキュリティー問題がおきるかもしれない」