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芦名星さん死去「そっとしてあげたい...」「報じ方を考える必要」と言いつつ、なぜ番組トップで取り上げるの?歯切れ悪いぞ

   きのう14日(2020年9月)、女優の芦名星さん(36)が自宅マンションで亡くなった。自殺とみられる。芦名さんは2008年の映画「シルク」のオーディションでヒロインに抜擢され、その後2013年の大河ドラマ「八重の桜」やテレビドラマ「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、今年1月公開の映画「AI崩壊」などでも活躍していた。

   芦名さんが所属するホリプロは公式HPで「今はまだ現実を受けとめることすら出来ない状態です。マスコミの皆様におかれましては、ご家族の深い悲しみにご配慮いただき、取材等をご遠慮下さいますよう、切にお願い申し上げます」としている。

連鎖を防ぐにはどうしたらいいのか「やさしい報じ方」とは?

   突然の訃報にスタジオのコメントは歯切れが悪い。

   近藤春菜(お笑いタレント)「驚きとともにつらい。36歳はこれからまだまだたくさんいろいろなことができる歳。周りの方、ご家族、お友達は何かできたんじゃないかと思うかもしれないが、ご自身を責めずに見送ってほしい」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「側から順風満帆に思えても、当人にしかわからない悩みや苦しみがあると思う。番組は事実を伝えるだけではなく、悩んでいる人が死ぬという選択をしないようにしなければいけない」

   前田裕二(実業家)「ご家族の気持ちを考えるとそっとしてあげたい。ここで僕がいうのもおかしいかもしれないが、メディアの報じ方もやさしさがあるといいなと。著名な方が亡くなると(原因を)追究する流れがあるが、報じ方を考えなければいけない」

   司会の加藤浩次「事実と憶測は違うということを我々もわかっておかなければいけない」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「私の家族も自殺未遂で、幸い回復しましたが『あのとき死ななくて良かった』と何度も言ってくる。半年先、1年先がみえない状況にある中、私たち一人一人が手を差し伸べ、周りの方の声を聞かなければいけない時代だなと思う」

   番組では水卜麻美アナが「いのちの電話」0570-783-556と、LINE「生きづらびっと」を紹介していた。