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トランプ「回復している」のアピールがあやしい!「非常に心配」と話した補佐官にトランプ激怒、火消しにかかった?

   「新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領が先ほど病院周辺の支持者たちをサプライズ訪問しました。車から手を振っています」と司会の小倉智昭が動画を見ながら伝えた。トランプ氏は4日(日本時間2020年10月5日午前6時20分ごろ)に突然、ワシントン郊外の病院から車で外に出た。回復したことをアピールしたとみられるが、容体はいまだに情報が錯綜している。

   世界中が注目している中で、中国の一部のメディアでは、以下のような報道が出ている。「トランプ夫婦へ! 新型コロナウイルスの感染おめでとうございます!」「国慶節中に良い知らせがあります」といった調子だ。SNSでは「トランプ夫妻が新型コロナウイルスに感染したお祝いで、店内の携帯電話を3000円以上値下げ!」という投稿もある。

   トランプ氏は3日夕、4分間の動画を投稿し、「入院時にはあまり体調がよくなかったが、いまは気分もよくなった。この先、数日のことはわからないが、そこが本当の試練になると思っている」と述べた。医師団も「5日にも退院してホワイトハウスに戻ることもありうる」といっているが、その前にメドウズ首席補佐官が「この24時間の大統領の血中酸素濃度は非常に心配された」と語ったという。

肥満と高齢で、重症化のリスクは3,4倍高い

   小倉「車に乗って、また病院に戻ったというんでしょ。症状がどの程度なのか、周辺の人は人によって違うので、混沌としていますよね」

   アメリカ大統領選に詳しい明治大学の海野素央教授は「メドウズ首席補佐官が本当のことをしゃべったので大統領は激怒、即座に動画メッセージで火消しにかかったということでしょう」

   小倉「なにか怪しいですよね。あの動画だって、事前に撮った可能性もあるでしょ。突然、病院から外に出たのも影武者じゃないでしょうね。劇的な回復をしたら、支持率は高くなりますか」

   海野教授「いや、これは難しい。支持者は喜ぶでしょうが、またマスクをせず、自分がスーパーマンのように回復しても無党派層は肯定的には取らないでしょう。選択肢が難しいんです」

   重症化の危険について、昭和大学の二木芳人客員教授は「肥満と年齢で重症化率は普通の人に比べ3~4倍上がる。発症から7日間は急変の可能性を要注意」といっている。