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<エール>(第88話・10月14日水曜公開)
藤堂先生に再会した裕一は、用意してきた楽器で慰問コンサートを準備する。本番前の練習が始まったその時、敵の襲撃で藤堂先生が...

   恩師である藤堂清晴先生(森山直太朗)と再会した裕一(窪田正孝)。

   裕一「演奏したくて、手当たり次第楽器をもってきました。演奏できる人は?」

   藤堂「そんなことだろうと思って、もう先に集めている」

   そう言って、藤堂はギターやトランペットができる兵士を紹介する。歌は、藤堂が歌うことになった。

   翌日行う慰問コンサートのために音楽隊のみんなで練習をした。ラングーン滞在中にビルマで戦う兵士たちのために裕一が書いた曲「ビルマ派遣軍の歌」を高らかに歌う藤堂先生。夜は酒を酌みかわし心を割って話をする。

「俺が死んだら渡してくれ」裕一は藤堂先生の手紙を渡される

   翌朝、裕一は藤堂から手紙を託される。それは妻・昌子(堀内敬子)への手紙だった。

   藤堂「俺が死んだら、渡してくれ」

   駐屯地では有名人である裕一の慰問を兵士達が喜んでいた。いよいよ本番前の前の練習がはじまる。裕一が指揮の手を挙げたその時、銃声がして兵士が倒れる。敵が狙ってきた。

   藤堂「ここに隠れてろ」

   裕一は、車の下に隠れていると、銃撃戦が激しくなり藤堂が撃たれてしまう。裕一は藤堂に駆け寄る。

   裕一「先生、しっかり!」

   藤堂「最後に、お前に会えてよかった。妻と息子を頼む」

   裕一「先生!」

   そう言って、藤堂は力尽きた。(NHK総合あさ8時放送」