きょう13日(2020年10月)の「クイズとくもり」コーナーは「ゼラチン」を大特集した。
ゼリー以外で使い道があるの?と思っている人も多そうなゼラチンだが、実はさまざまな料理に使えて、しかも味をワンランクアップさせてくれるという。
人気料理ブロガーの西山京子さんがゼラチンの魅力を解説する。「いつもの工程に一振りするだけのお手軽さと、それで格段においしくなる圧倒的な効果。一度使えば納得するはずです」
西山さんが作るのは「究極のチキンカツ」。夫から「すっげえうまいチキンカツを食べたことがない」と言われ、一念発起して作ったという。
ゼラチンの「保水力」を利用し、食材の水分が逃げ出さないようにするため、驚きのジューシーさに仕上がる。鶏むね肉を使ってもパサパサにならず、切った途端に肉汁がじゅわっと溢れ出す。ゼラチンを使うことで増えるカロリーはたったの9キロカロリーだ。
酒(大さじ2分の1)、水(25ミリリットル)、ゼラチン(顆粒・5グラム)をとろみが出るまで混ぜ合わせ、「ゼラチンペースト」を作る。
鶏むね肉(300グラム)は包丁で開き、めん棒で叩いて厚さ1センチ程度にする。半分に切り、塩こしょう(少々)をふったらゼラチンペーストを塗る。この時、肉の縁1センチの範囲にはペーストを付けないようにする。
ペーストを塗った方が内側になるように肉を折りたたむ。
西山さん「しっかりと鶏肉を押さえつけて、ゼラチンが外に飛び出さないようにします。しっかりたたまないと、肉汁が外にあふれ出してしまうんです」
薄力粉(適量)をふり、卵液(卵1個・薄力粉大さじ2・水大さじ1)をつけてパン粉をまぶして約9分揚げたら完成だ。
西山さん「ひっくり返したり触ったりすると、中のゼラチンがあふれ出してしまう可能性があります。なるべく触らずに揚げるようにしてください」
酒と肉汁でコクが出て、ソースなしでもおいしく食べられる。夫は最初に食べた時「明日も出てくる?」と言い、たいそう気に入ったそうだ。
副島淳リポーター「ゼラチンというと、昔は板状になっていて水でふやかして使うものが一般的だったんですが、最近スーパーでよく売られていて、料理に使えるのはふやかさない顆粒タイプです。ただし、同じ粉状でも水でふやかすものもあるので、使う前に確認するようにしてください」