2020年 11月 27日 (金)

コロナ禍の中のドラフト会議。よく考えれば、これはある種の人買い市場である
<プロ野球ドラフト会議>(TBS系)

   コロナ禍の中のドラフト会議をどうするのかと思っていたら、なるほど、ホテルの中の個室に各球団を入れて、指名が競合した場合だけ、抽選会場に代表者が出てくる。大向こうの観客は入れていないので「わー」とか「きゃー」という騒めきはない静かなドラフト。1巡目に競合した近大の佐藤輝明選手がいかつい顔で座っている。
   競合球団は福良GMのオリックス、矢野監督の阪神、工藤監督のソフトバンク、原監督の巨人の4チーム。阪神フアンの筆者は何の根拠もないのに、右手で箱の中から封筒を取った矢野監督を見た時に「あ、引いたな」と思った。それが的中して昨年まで外れっぱなしだった阪神タイガースが、イの1番で佐藤選手を引き当てた。
   毎年のことだが、1巡目に指名される未来のスター選手たちは緊張して表情が強ばってはいるが、どうしてどうしてしたたかである。その意味は、単純に腹の内を見せないということ。佐藤輝明も、最初は阪神が気に食わないのかと思うぐらい素っ気なかった。ところが、実は彼の弟がめちゃめちゃ阪神フアンだそうで、本当は万歳なのだが、周りにあまり喜怒哀楽を見せるなと言われていたのか。
   よく考えればドラフト会議とは、人買い市場である。ハタチ過ぎの青年たちを、籤引きでサラって行き、その将来を決めてしまう。言語道断の制度なのだが、才能ある青年たちを自社で大事に育ててゆく価値ある制度でもある。いずれにしろ金の卵たちは美しい。(放送2020年10月26日16時50分~)

(黄蘭)

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