大阪都構想の2回目の住民投票の開票速報を見続けた。司会者が2人、大阪の区が描かれていて、グーグルマップのアイキャッチャーのようなマークが該当区を咥えて引っ張り上げる。賛成と反対が拮抗しているが、次第に賛成派が数を増してゆく。今回は「都構想」が決定するかとがっかりしていた。何故なら筆者は『大阪都構想』にあまり必然性が感じられなかったからである。
親族が中央区、つまり大阪城のすぐそばに住んでいるので、前回の投票の時にもある程度の関心を持ってみていたのである。折角、『1都1道2府43県』と小学校で学んだ都道府県の2府に属する大阪が、何でわざわざ『都』にするのか。誤解を恐れずに言えば、東京へのライバル意識が強い大阪の少数の人が考え出したこと?
大阪は大阪で特徴のある商業都市なのだから、東京と並ぼうとする意味はない。前回に負けて政界を引退してしまった橋下徹元市長が、東京政界で好き勝手に暴れ回れないために、自分の力で動かせられる大坂を、東京と並ぶ『都』に格上げしたいと思ったのか。
筆者が「賛成派の勝ちだな」と諦めかけた時だ。『速報』と赤文字が出て、「最終的に反対派が勝つとNHKが打ちました」。その瞬間、会見場の2ヵ所ともに「えーっ!」。驚いた。賛成派が数を増して1万票も多かった時の速報だったので、わが家では「誤報じゃないのか」と言葉が出たくらいである。さすがはNHKと感心したのだ。(放送2020年11月1日21時50分~)
(黄蘭)
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