2020年 11月 27日 (金)

刑事たちと法医学監察医という物凄い環境だが、ほのぼの系の一家。遺体に真相を尋ねる作り手の意図は伝わってくる
<監察医 朝顔 第1回>(フジテレビ系)

   以前放送されたものの第2シリーズ。上野樹里が遺体の解剖を担う法医学者の監察医・万木朝顔に扮する。同居人は父の万木平(時任三郎)と夫の桑原真也(風間俊介)、1人娘のつぐみの4人。母、平の妻・里子(石田ひかり)は東日本大震災で行方不明のまま、未だに平は休みの時に現地へ行き、里子の父に疎んじられることがある。今回は朝顔が行った。
   朝顔が出勤途中、駅の歩道橋で群集雪崩が起きていて死者も出る。切っ掛けはある男性が前の女性の太腿を触り続けた痴漢行為だとされるが、朝顔たちの遺体解剖によって、その男性は1種のエコノミー症候群による梗塞で病死したとわかる。男性の母親が警察に来て、涙ながらに息子の痴漢を謝っていたが、実は誤解であった。捜査1課のボスが事件について記者会見する直前に、本当の死因が判明する。
   平、朝顔、真也と家族みんなが真面目でいい人ばかりでほのぼの系。平や真也は殺人事件の第1線の刑事で、妻の朝顔は女だてらに遺体の解剖医とは、ホントにこんな家族が存在するのかいナと眉に唾を付けたい気分だが、それはいい。斬った張ったの怖い環境と、中心にいたはずの母を震災で亡くした辛い現実を抱えて奮闘する家族に、コロナ禍のストレスだらけの人たちを励ます役を担わせている風である。上野樹里の上司の監察医主任教授の夏目茶子(山口智子)は、一見パッパラバーのお調子者だが、仕事は鋭い。解剖直前に朝顔が囁く「教えてください」のセリフには、死体の生きた証を探る目的があり、作り手の主張はちゃんと伝わってくる。(放送2020年11月2日21時~)

(黄蘭)

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