J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「M-1グランプリ」3年連続同じ審査員に賛否激論!「巨人と上沼に代わる人いないの?」「千鳥大悟、土田晃之、ケンコバを入れて」「いや重鎮の2人がいてこそ締まる」「大物がいないと出場者に脅されるぞ」

   "漫才日本一"を決める「M-1グランプリ2020」は12月20日にABCテレビ・テレビ朝日系列24局で生放送されるが、決勝戦で大きなカギを握る審査員が6日発表された。松本人志(ダウンタウン)やオール巨人、上沼恵美子ら昨年と同じ7人のメンバーである。

   MCも昨年に引き続き今田耕司と女優の上戸彩が務める。ネット上では「変わりばえのしないメンバーだ。新しい人を入れてほしい」という批判の声と、「辞めると言っていた巨人さんと上沼さんが残ってくれてうれしい」という賛成の声とで賛否両論が起こっている。

  • 7人の審査員(「M-1グランプリ2020」公式サイトより)
    7人の審査員(「M-1グランプリ2020」公式サイトより)
  • 7人の審査員(「M-1グランプリ2020」公式サイトより)

「アンガールズ田中と劇団ひとりも審査員にいいと思う」

   「M-1グランプリ2020」の公式サイトによると、今田耕司は14大会連続、上戸彩も9大会連続でのMCだ。勝敗を左右する審査員は、松本人志(ダウンタウン)、オール巨人、上沼恵美子、立川志らく、中川礼二(中川家)、塙宣之(ナイツ)、富澤たけし(サンドウィッチマン)の7人。2018年から3大会連続で同じメンバーということになる。

   この顔ぶれについて、ネット上ではこんな意見が戦わされている。まず、新メンバーを入れてほしいという声は――。

   「かわりばえのしない顔ぶれだが、オール巨人や上沼恵美子に取って代われる人がいるようで、いないのかな。ライブで気のきいたコメントを言うのはなかなか大変。多少嫌われても辛口コメントができる人。千鳥大悟とか。ピン芸人でもいい。土田晃之とかケンコバとか。とにかく審査員にも新味が欲しい」

   「アンガールズ田中と劇団ひとりも審査員にいいと思うんだけどな」

   「漫才のネタを作る放送作家を追加してほしい」

   「吉本以外ならウッチャンかな。とんねるずだと絶対ふざけてしまいそう」

   7人の中で落語家の立川志らくを疑問視する声が多かった。

   「個人的には志らくさんが審査出来る側なのか?と思うが、最近はどのメディアも起用したがるよね」

   「志らくは関東の演芸枠なんだよね。大阪系=上沼、巨人。大阪東京系=松本、礼二。東京系=塙、志らく。地方系=富澤。バランス的にはいいと思うけどね。強いて言うなら、志らくの代わりに浅草以外の東京系を入れればいいけど、思い浮かばねえ」

   「落語家枠なら無理を承知で圓楽の審査が見てみたい。世代からならタカトシを選抜してもいいのでは?」

「上沼さん急に怒り出すし、ハラハラする。それ込みでエンタメ」

   しかし、大方はこのメンバーをオッケーという意見だ。

   「賛否両論あるでしょうが、オファーを引き受けてくれる人たちの中でかなりバランスのよい人選だと思いますね。物言いは過激でも審査点自体は偏りなし、バックグラウンドがバラけている。ちゃんと王道の漫才もニッチなものも評価できる人が混在している。塙氏、中川氏、富澤氏などはネタにダウンタウンの影響を感じにくい中堅たちだ。名前と顔を出してお笑いを評価するのはプロでも物凄く覚悟がいる。引き受けてくれる人がいないと大会が成立しませんし、今年も審査員やってくれるだけで感謝です!」

   「そうですよ。上沼さんと巨人師匠がいる!巨人師匠は去年のM-1で卒業したいって言っていたが、続投でよかった。上沼さんは、昔ほどの厳しさがなくなって審査が大分甘くなってきたが、上沼さんのセンスは好きだからブレないでほしいな。上沼さん、急に怒り出すし、変な宣伝をはさむし、周りがおいおい大丈夫かいな?って空気になる瞬間がドキドキする。それも込みでのエンタメなのだと思う」

   「確かに2人がいるとキュッと締まる。巨人師匠が審査員で居るか居ないかで随分雰囲気が違う。このご時勢やさしい審査員が多いなか、巨人師匠には厳しい審査を願いたい。今田耕司が和牛に対してコメントした事に対し、『今田君、それはこっちが言う事やから』。一瞬ピリッとしたけど、司会者として地位を確立している今田耕司に中々言える言葉じゃないね。今田も素直に受け止めて反省して巨人師匠をたてていた感じが好感持てた」

   「復活の15でスーパーマラドーナの柄の悪い方が審査員のノンスタ石田をかなり本気で恫喝したのを見て、やはり一定の格貫禄、文句言わせない佇まいの審査員を並べる事は重要だと思った、石田が好きなだけにあの時の不快感は未だに残っている。志らくだけはかなり疑問残るが、あとの6人には全く文句ありません。富澤さんや塙さん、礼二さんは、大物3人とは別に、お笑いの新しさや古さなどの両方の観点から審査してくれると思う」

「上戸彩のMCがどうでもいいようでいて素晴らしい」

   ところで、審査員とは別に9大会連続MCの上戸彩に対する評価が極めて高かった。

   「意外に上戸彩もどうでもいいかと思いきや、他のアイドルとかに代わると、けっこう不快になるから地味に大事なんだな」

   「確かにそうです。昔、フジテレビの某特番の観覧しに行ったことがあって、他の女性タレントも出ていたけど、上戸彩さんだけが最初と最後に、現場と観覧しに来た方へも『お願いします』『長時間お疲れ様でした』の挨拶をされていて、すごく丁寧な方だと思いました。長く担当されているのは、バラエティーの現場でも好感度高いからだと思います」

「審査員を9人にして最高点と最低点を除いた7人の合計にしては」

   また、こんな提案もあった。

   「審査員をあと2人増やして9人にして、最高点と最低点を除いた7人の合計にしたほうが良い。極端に高かったり低かったりの個人のさじ加減を防げる。一昨年はそういう不満を生放送しちゃった人いたよね」

   「賛成。キングオブコントの三村は自分一人で結果を決めてしまうくらいバランスの悪い採点をする」

   しかし、このアイデアには反対の意見も。

   「反対だ。審査員も出演者の1人だし、コメントも聞いていて非常に面白い。最高と最低の採点理由を聞く意味すらなくなってしまうのは観ていて面白みに欠けてしまうように思う。M-1グランプリはあくまでも『ショー』なので」

   「いいのかもしれないけど、それだと本当に『スポーツ競技』になってしまう。表現が難しいけど、そこまで厳密じゃなくてもいいというか漫才というエンタメだ。審査員の審査の仕方や点数も舞台のひとつだと思う」(テレビウォッチ編集部)