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<共演NG/第3話>(テレビ東京系11月9日月曜放送)
25年前に破局した大物俳優の遠山と大園。共演ドラマでいきなりのキスシーンとなった。共演者の若手俳優同士の不倫も発覚、謝罪会見をすることに...

   日本の映画・テレビ界を代表する俳優の中井貴一と鈴木京香が、ともに主演同士の大物俳優役で登場し、劇中で制作されるテレビドラマでもW主演するという手の込んだ仕掛けのドラマだ。視聴率はヒトケタの中ほどだが、女優の柴咲コウや社会学者の古市憲寿、映画コメンテーターのLiLiCoらが大絶賛している。

   時代劇からシリアスな映画まで揺るぎない演技力を持つ中井が、喜劇役者としても超一流であることを見せつけ、その演技に思わず吹き出してしまう。

   二股交際が発覚して25年前に破局を迎え、それ以来、お互いに「クソ女」「ウンコ野郎」と罵り合う『共演NG』の大物俳優・遠山英二(中井貴一)と大物女優・大園瞳(鈴木京香)が、在京の弱小テレビ局・テレビ東洋が社運をかけて制作する大型ドラマ「殺したいほど愛してる」で共演することになった。ほかにも時代劇の大御所・出島徹太郎(里見浩太朗)VSニューヨーク仕込みの個性派・小松慎吾(堀部圭亮)の元師弟NGや、アイドルの先輩後輩NGなど、なぜかひと悶着もふた悶着も必至のお騒がせ俳優や女優ばかりが集められた。そのため、撮影現場はのっけからぶつかり合いの連続だ。

  • テレビ東京「共演NG」番組公式サイト(https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/intro/)より
    テレビ東京「共演NG」番組公式サイト(https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/intro/)より
  • テレビ東京「共演NG」番組公式サイト(https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/intro/)より

大荒れの謝罪会見は、実は視聴率アップが狙いだった

   遠山扮する国際線パイロット・伊吹譲治と大園演じる美しい人妻・田中浩子が出会う第1話のクライマックスシーンでは、ドラマの企画・脚本・演出・宣伝に全権を握るショーランナー・市原龍(斎藤工)によって台本が変更され、雨の中を立ち去ろうした大園の腕を遠山がつかまえ、いきなりキスをすることになった。台本の変更を知らされていなかった大園は、突然の遠山の振る舞いに驚き、怒ると同時に複雑な思いに駆られる。

   この衝撃のシーンには監督・池田匠(岡部たかし)をはじめスタッフ全員が手応えを感じ、第1話の試写を見た遠山もまんざらではない様子。テレビ東洋ドラマ部長・戸沢寛治(岩谷健司)は「確実に(視聴率が)2ケタ行く!」と大喜びだが、フタを開けてみると、散々な結果となった。

   そんな制作陣の苦悩をよそに、撮影現場ではきょうも若手イケメン俳優のキャラがかぶる戦隊モノ出身・佐久間純(細田善彦)と2・5次元俳優・加地佑介(小澤廉)がぶつかり合い、売れっ子アイドル・内田梢(小野花梨)が遅刻したことで、同じグループにいた先輩の元アイドル・篠塚美里(若月佑美)がキレてしまう。

   そんな折り、なんと妻帯者の佐久間と篠塚の出演者同士のお泊りデート現場が、写真週刊誌にスクープされてしまった。不倫ドラマの出演者が私生活でも不倫という大スキャンダルに、マスコミも世間も『コロ愛不倫発覚!?』と大騒ぎとなり、2人に容赦ないバッシングを浴びせる。そればかりか、遠山や大園をはじめほかの出演者もマスコミにモミくちゃにされる始末だ。

   プロデューサー・是枝育夫(迫田孝也)は2人を守るためにも降板させるべきと訴えるが、全権を持つ市原は「これはチャンスじゃないですか」として、是枝に「謝罪会見」を開かせる。

   案の定、謝罪会見は荒れに荒れ、マスコミや世間の非難に油を注ぐ結果となった。これこそが視聴率アップを図る市原の狙いだったのだ。大混乱に陥った現場を収めるため、遠山と大園はある決断を下すのだが......。(よる10時放送)

寒山