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バイデン氏、いきなりコロナ対策発表。すべての州でマスク義務化、国民すべて無料検査、WHOに再加入...トランプと真逆だ!

   大統領選で当選確実となったバイデン氏はきょう10日(2020年11月=日本時間)会見を開き、新型コロナ対策チームを発足させることを発表した。バイデン氏は「パンデミックの中、最悪の事態を避け、命を守るために感染防止対策を後回しにできない。唯一の方法はマスクをつけること。だからお願いします。マスクをつけてください」と訴えた。

   番組で伝えた米国の新型コロナ感染者は10日時点で1002万3276人と1千万人の大台に乗った。死者は23万7760人、1日の新規感染者は5日連続で10万人を超えるという危機的状況が続いている。バイデン氏は「誰もがマスクを着用すれば今後100日間で10万人の命を救える」として、すべての州で着用義務化を要請。マスクなどの物資は国が提供するとしている。

   さらに、すべての国民に無料・定期的にコロナ検査を実施するなど検査体制も拡充。ドライブスルー検査の倍増も打ち出している。トランプ大統領が脱退通告したWHOには再加盟、世界の舞台でのリーダーシップ回復を目指すとしている。ワクチンの製造・流通には2兆6000億円を投資し、全国民に無料接種を保証する。

ファイザーはコロナワクチン年内に供給と発表、五輪に間に合うのか?

   ワクチン開発では、きのう9日に大きな動きがあった。米製薬大手のファイザーは開発中の新型コロナワクチン臨床試験で90%以上の効果がみられたと発表。今月第3週には承認のためのデータが出そろい、年内に5000万回分(2500万人分)が供給可能だという。日本への年内供給はないが、日本政府はファイザー側と来年6末までの6000万人分ワクチン供給で合意している。

   司会の羽鳥慎一「バイデン氏の政策は、ワクチン以外はトランプ大統領とは正反対ですね」

   青木理(ジャーナリスト)「世界中に与えるメッセージも大きいですよね。ファイザーのトップは『ワクチンは政治的圧力に左右されない』と発言していた。大統領選前だったら影響があったのかもしれない。トランプ大統領は早く発表させたかったかもしれないが、選挙結果が出た段階での発表となった」

   菅野朋子(弁護士)「オリンピックに間に合うとなると明るいニュース」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「定期的な検査に注目している。どのくらいの間隔になるのかわからないが、政府にやってほしいのはこういう個人ではできないことで、『気をつけてください』というメッセージをだすことではない」

   青木理「日本でも北海道で急速に増えている。GoToなどと同時に政府に何ができるのか。検査体制の拡充など早めに手を打っていかないとあっという間に本土にも広がる」

   玉川徹「アメリカが踏み切ったということで、日本も真似するんじゃないですか」