2021年 1月 19日 (火)

1家3人惨殺事件に出っ張った1班と3班の対立する捜査員。岸谷と仲村それぞれにトラウマを抱えた刑事たちの演出がみもの
<横山秀夫サスペンス「モノクロームの反転」>(テレビ東京)

   1家3人の惨殺死体が発見された山梨県の山間の町に、県警強行犯捜査係3課の村瀬(岸谷五朗)班長と、1課の朽木(仲村トオル)班長と2組の捜査員が派遣される。村瀬は直感型の天才肌、朽木はかつて耳が不自由な幼児が道路に飛び出して、死なせてしまった過去があり、母親から「一生笑わないでください」と言われている。
   事件の家の前には暗室で写真のフィルムを焼き付けている青年がいて、空気穴から事件当時に白い車を見たと証言する。被害者の女性は美人で、そのあたりに同級生が複数住んでおり、その中の1人、教師をしている男性は彼女に気があった。穴を通して目撃者が見た白い車とは、太陽光に反射した黒い車の表面だったとか、作家が描いたトリックらしいディテールが上手く使われている。
   見どころは岸谷のひねた田舎刑事ぶりと、いつもながら強面の仲村トオルのぶっきらぼうさ。それぞれにトラウマを抱えた刑事たちが、ウソ発見器にかけられた容疑者が落ちる(自白する)瞬間の、哀れみとも悲しみともつかない人間らしい表情をとらえた演出。
   馬面の舞台人、岸谷五朗が、懐中時計で時間を設定して、解決までの指針にするところは、あまり意味が分からなかった。毎度のことだが、福士誠治が学校の先生に扮しているのを見て、「ははん、脇役に人気スターか」とピンときた。つまり、スターが使われると大抵、彼が犯人という場合が多いのである。ちょっと代えたら?(放送2020年11月9日20時~)

(黄蘭)

採点:1
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中