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スパコンでわかったマスクの効用。一番高性能は不織布だが、1回の使い捨てが基本。布マスクは2重にすると有効。ではアベノマスクは?

   新型コロナウイルス第3波を抑え込むには、「この3週間が極めて重要」といいながら、菅義偉首相はGoToキャンペーン中止などの対策強化をするでもなく、「みなさんと一緒に乗り越えていきたい」と相変わらず丸投げである。こうなったら、国民は自衛するしかない。

   司会の羽鳥慎一「スーパーコンピューター『富岳』がマスクの効用などを分析しました。不織布、布、ウレタンの素材によって効果は違っていました」

   不織布のマスクは通過する飛沫は少ないが、鼻の脇などから上に漏れる量は多い。布マスクは漏れは少ないが、通過する飛沫は多い。ウレタン製は通過量も漏れも多い。このシミュレーションを行った理化学研究所のリーダーで、神戸大の坪倉誠教授は「一番性能が高いのは不織布マスクですが、基本的に1回の使い捨て。布マスクは2重にするのが有効で、洗って使えます。ウレタン製は性能が劣りますが、ランニングコストは安い」という。不織布マスクがいいようである。

不織布はフィルターがあるので、ウイルスをもらわない

   飛沫の飛び方もシミュレーションした。車の中は窓を5センチ程度開けたぐらいでは、締め切った時と換気はほとんど変わらない。窓は空けず、車内エアコンを外気導入モードにすると、1分30秒で空気は入れ替わった。電車はどうなのか。羽鳥は「窓を開けなくても、東京や大阪の地下鉄や山手線は駅の間隔が短く、数分で次の駅に到着してプシューッとドアが開くので、あれで大丈夫ということでした」と解説した。

   野外でのバーベキューも、マスクをしていない人が1人でも咳をすると、テーブルを挟んだ向かい側の人はもろに飛沫を浴びる。羽鳥は「さらに風速1メートルほどの弱い風が吹いていると、向かいの人だけでなく、テーブル全体に広がります」と伝える。マスクをしているとほとんど広がらなかった。

   ゲスト解説の国際医療福祉大の松本哲哉・主任教授は「屋外であっても感染するリスクがあるということです。不織布マスクはフィルターがあるので、ウイルスをもらわない、吸い込まないという意味でも効果が期待できます」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「30~70%の防ぐ効果があるそうですね。感染予防は、吸い込むウイルスの量を少なくすることが大事みたい」

   アベノマスクは布マスクだったから、うつさない・うつされない効果は低かったということだ。