2021年 5月 11日 (火)

後編も見ごたえあり。義手の犯人を追い詰める孤独な逃亡者(渡辺謙)に巷の僥倖が助ける大都会東京の夜
<テレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル 逃亡者 第2夜>(テレビ朝日系)

   後編は自分を陥れた犯人を見つける加倉井の孤独な病院潜入が中心である。犯人の片手が義手だった記憶をたどり、東日本大学病院に義手制作部門があるのを知り、大学時代からの親友・帝都医科大学病院内科医の宮島(杉本哲太)に金を借りて中古のパソコンを買い、古着屋で衣装を調達し、掃除人に化けて病院に潜入する。
    一方、物凄い危険を敢えて踏んでまで東京に舞い戻った加倉井の無実の主張に引っかかるものがあった保坂(豊川悦司)は、当時加倉井を逮捕し、今は大出世している浅野(篠井英介)の杜撰な取り調べを検証しなおす。その間、様々な僥倖がある。窃盗の常習犯女(余貴美子)に助けられたり、内科医の松崎(稲盛いずみ)に助けられたり、古着屋のおっさん(火野正平)が見逃してくれたり。
   最後の場面は仁義上語らないが、ワイドショーやドローンやPCオタクなどの追跡ツールが蔓延している現代の東京で、逃亡犯が生き残るのは並大抵でない。60年代70年代のように、左翼過激派の組織が元気だったころに比べて、匿われる組織もなく、個人がそれぞれSNSで発信元になる今はどこで寝首を掻かれるかわからない。
   1か所だけ疑問だったのは、手術を代わってくれと言った同期の石森(村田雄浩)が釣りで死んだくだりの顛末と時間的齟齬。まあ、パスしよう。コロナで日本国中が鬱鬱としている現在、久しぶりに名優タッグの重量感ある2夜ドラマに堪能したのである。(放送2020年12月6日21時~)

(黄蘭)

採点:2
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中