大正13年、秋。竹井千代(杉咲花)が道頓堀の芝居茶屋・岡安へ奉公に来て8年がたった。千代は、3年前にお茶子として一人前に昇格して、仕事をしていた。今になっては芝居に夢中になり。時間さえあれば、仕事の合間に舞台をのぞき見する日々だった。
千代はまもなく数えで18歳。奉公が終わる年季明けが近づいていた。そんな折、千代は岡安の女将岡田シズ(篠原涼子)に呼び出される。シズは厳しいけれど、千代の母親代わりになっていた。
「自分のやりたいことは何なのか」本気で考える千代
シズ「年が明けたら千代も18歳や。将来どうしたん?後悔のないようによく考えるんやで」
年季明けで千代は自由の身となるのだ。しかしこれまで目の前の仕事をこなすだけで、生きていくのが精一杯だった千代は、自分の将来のことを問われると困惑してしまう。
本当に自分がやりたいことは何なのか。千代は生まれて初めて本気で考えるようになる。
そんなある日、千代はある人物を偶然に再会することになる。(NHK総合あさ8時放送)