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フィナーレ飾る紅白で最後の熱唱! 万感胸におさめ満面の笑顔に「駆け抜けた」爽快感...嵐伝説がまた一つ、「嵐のみんな、ありがとう」

   「NHK紅白歌合戦」(2020年12月31日夜7時30分~・NHK総合) 71回目を迎えた紅白歌合戦。「今こそ歌おう みんなでエール」と題して放送された。新型コロナウイルス感染拡大予防のため、無観客の会場から淡々と今年を代表する楽曲が歌われた。例年なら白組の司会やトリを務めてきた嵐だが、活動休止前最後の出演となる今回は、生放送配信ライブ会場からの中継で9時40分過ぎに登場した。「嵐×紅白 2020スペシャルメドレー」として、「カイト」、「君のうた」、「Happiness」を披露。米津玄師による楽曲提供で嵐初の100万枚突破のシングルヒットとなった「カイト」の間奏で、櫻井翔から順にコロナ禍で疲弊しきった視聴者に向けて、激励のメッセージが送られた。

「嵐が去った後、虹がかかった美しい空が広がりますように...」

   櫻井翔「小さなカイトに今、時代の風が容赦なく吹きつけているかのようです。昨年1月に活動をあと2年だけと発表し、夢を掲げて懸命に走り続けた僕たちも、戸惑いと絶望に襲われました」

   大野智「大事な人を突然失ってぼう然としたメンバーもいた。そんな僕らのそばで、消えずにいてくれたものがありました。たくさんの熱い声援と希望を語り続ける歌でした。『嵐』という奇跡のような場所です」

   相葉雅紀「おかげで僕たちは、もっともっと深い悲しみに苦しんでいる人々に思いを寄せる方へ、舵を切ることができるようになりました」

   二宮和也「叶わなかった夢も、『嵐』の21年の歴史の一部です。そこにはこの時間で学んだ知恵や勇気、慰めや思いやり、すべてしっかり記しておこうと思います」

   松本潤「あと2時間余りで年が明けて、僕たちの嵐はいったん止みます。嵐が去った後に、虹のかかった美しい空が、どうか皆さんの前に広がりますよう。明けない夜はないと信じて」

   長年出場した紅白に対する思い、紅白最後の熱唱で万感胸に迫る思いが去来したはずなのに、5人は目をうるませるどころかいたって元気はつらつ、満面の笑顔を炸裂させる。すべてやり切った、駆け抜けたという爽快感すら感じさせる。

リーダー大野「ウッチャン、またね」に嵐ファンは活動再開を信じた

   総合司会の 内村光良が「嵐のみんな、ありがとうございました。ひとまずおつかれさまです」とねぎらう。続けざまに「また5人揃った姿、本当にみんな待ってるから」とラブコール。別々の会場から、1テンポ遅れて反応するもどかしいやり取りが続く。「本当に会いたかったよ、直接会いたかった。名残惜しいけどまたね。ありがとう!」と声を掛けた内村に、口々にお礼をのべるメンバー。最後に嵐リーダー、大野智がボソッと「ウッチャン、またね」と応答したことで、活動休止会見以来くすぶり続けていた大野の芸能界引退説が吹っ飛んだ。嵐ファンは活動再開を信じて待っていいと確信した一瞬だった。

   同番組の平均世帯視聴率は、第2部(夜9時~11時45分)で40・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。昨年の年間最高視聴率番組となった。嵐の出演場面は番組瞬間最高視聴率47・2%をマーク。嵐伝説をまた一つ作り上げて幕を下ろした。

知央

    ※嵐とともにあったこのコーナーも、今回で休止させていただきます。