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【麒麟がくる】吉田鋼太郎の熱演にネットに称賛の声! 光秀がなぜ信長を討ったのか、本能寺に至る道筋「見えてきた」

   NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の第40話がきのう11日(2021年1月)放送され、織田信長(染谷将太)に反旗を翻した松永久秀(吉田鋼太郎)の最期が描かれた。通説では、久秀の最期は大切にしていた茶器とともに爆死したと伝えられているが、ドラマでは最も大事にしていた茶器「平蜘蛛(ひらぐも)」を、戦の前に明智光秀(長谷川博己)に託し、自身は切腹するという独自の壮絶な展開に仕立てた。光秀に託すシーン、咆哮をあげながらの切腹シーンなど、吉田の鬼気迫る演技が重厚に続いた。

   このシーンにネットは「松永久秀の最期はさすが吉田鋼太郎という感じで圧巻」「悪役として描かれがちだった松永久秀。吉田鋼太郎さんの熱演で、一気に愛されオヤジになりましたね。吉田鋼太郎の怪演で人気沸騰!」「面目躍如。圧倒的なパフォーマンスだった」などと称賛のツイートや書き込みが続いた。

信長と光秀との亀裂が広がっていく迫力のシーン

NHK 番組公式サイトより
NHK 番組公式サイトより

   また、平蜘蛛を手に入れ損ねた信長が光秀を呼び、平蜘蛛を預かっていないかと追及するシーンも圧巻だった。光秀は預かっていないと嘘をつくが、信長はすでに豊臣秀吉(佐々木蔵之介)の放った忍びから事前に情報を得ており、光秀の嘘に気づくのだった。信長と光秀との間に亀裂が広がり、のちの本能寺への伏線となる場面で、2人の台詞と間合い、表情のアップが絶妙に組み合わさった大河ドラマならではの迫力があった。

   このシーンで「本能寺への構図が見えてきた」など、次のような感想も多かった。

「いよいよラストに向かってストーリーが加速していく。まさかあの平蜘蛛の茶釜が本能寺の変のきっかけとは。帝が背中を押すんだろうな。染谷将太が『土曜スタジオパーク』で本能寺の変の新解釈の素晴らしさを語っていたが、楽しみになってきた」
「素晴らしい回だった。松永久秀は爆死しなかったけど、平蜘蛛が光秀と信長との関係にヒビを入れるという演出は素晴らしかった。残り4回。残っていること多すぎるんですけど、消化できるのだろうか」
「平蜘蛛を差し出された時、松永の吐いた糸に絡めとられたと後悔する明智に、命掛けで残した松永の真実の想い、その覚悟を聞かされ、明智の奥深きところに、確かに何かが響き、するりと落ちていったよう。久しぶりに、その心の明暗と深いひだまで魅せられ、じーっと見入ってしまう、本当に素晴らしきドラマ!だ」
「広すぎるくらいの大広間、今や天下を収めんとする威厳と、ぽつんと1人で鎮座する様が、信長の心を物語っている......明智が止むに止まれぬ嘘を吐露した瞬間、 漏らした『ふん』。実に味わい深く響いてくる。大広間の襖の陰に控えていた秀吉、明智との友誼と信長への忠義を天秤に掛けたその結末としたたかさが、如実に物語る」
「光秀は、まんまと松永の罠にかかり......心の中は裏切りに傾いていく。帝に背中を押されて『本能寺』か。信長はまだ光秀を完全に見限ってはいないが信じてもいない。早晩裏切るかもしれないが信長はまだ早いと油断していた。一人だけ、(裏切りが)あるかもしれないと見抜いていたのが秀吉。だから大返しが可能だった、ということか...構図が見えて来た」

   最終話は2月7日(2021年)。残り4回となり、ラストに向けいよいよ盛り上がるか...。

(TVウォッチ編集部)