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古市憲寿「自粛続けても希望ない」! 臨床心理士「菅さん、原稿読んでお願いばかり、人々はうんざりしている」

   緊急事態宣言が発出後も、1都3県の繁華街の人出はほとんど減らない。この3連休も、前回の緊急事態宣言時の週末と比べて、東京・渋谷は113%増、神奈川・横浜は145%増、埼玉・大宮は64%増だった。連休明けの12日の品川駅の朝も「1回目と比べるとかなり増加しています」(伊藤拓麻ディレクター)という状態だった。

   焦った4知事たちは「徹底した外出自粛」を呼びかけ、東京都医師会の尾崎治夫会長も「第1次よりはるかに厳しい」と警告するが、『自粛』が徹底しないのは、どうやら菅義偉首相に原因がありそうだ。

   司会の小倉智昭は「経済のこと考えて、(政府には)緊急事態宣言出したくなかったけれど、GoToトラベルやめたくなかったけれどという気持ちが、どこかにあるから、あいまいな宣言にしかならなかったのでは?」と、臨床心理士の藤井靖准・明星大准教授に聞く。菅首相が嫌々やっているのが見透かされてしまっているから、国民に緊張感が広がらないというのだ。

年越し混雑で感染者増加か! 今週末は東京で4千人台との予想も

   藤井准教授「トップとして、『やりましょう』という心に刺さる言葉がないと、国民の行動に反映しません。原稿読んで、お願いばかりされてもねえと、人びとはうんざりした気持ちになっているのです。こういう時は、『自分の好きなようにやってしまおう』という方に進んでしまいがちです」

   「とくダネ!」が東京の有楽町や新橋で聞くと、「去年だと強制的と考えちゃったけど、今回は協力かな。あいまいです」(20代会社員)、「仕事は普段通りなので、ご飯もそう。外食ランチも自粛と言われると困ってしまいます」(40代女性)、「お昼ごろ来て、夕方までに帰れば大丈夫じゃない?」(大学生)、「会社もテレワークはまだ検討中なんじゃないかな」(50代メーカー勤務)とゆるい。

   東京歯科大の寺嶋毅教授は、年越し混雑で感染した人がカウントされる「今週末が要注意」という。グーグルの予測では、2月6日の東京都の感染者は4358人だ。スペシャルキャスターの古市憲寿(社会学者)はこう言う「(政府は)ただ外出自粛のお願いだけですよね。いつ収まるのと考えているのか、何か月この状態を続ければ元通りになるのかというメッセージがまったくないんです。これじゃあ、自粛を続けても希望がないですよ」

   ガースーとステーキ会食の菅首相が外出・会食自粛を訴えても、国民は「あんたに言われても嘘っぽい」と思ってしまっているのだろう。