バイデン新大統領就任の裏でトランプ節炸裂 ただしトランプの事業は借金返済が悩みの種

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   日本時間の1月21日(2021年)未明、米国で第46代大統領にジョー・バイデンが就任。新ファーストレディとなるジル・バイデンとともにマスクを着用して就任式に登場した。就任式は、テロ対策とコロナ対策のため一般市民の立ち入りが厳しく規制される異例の形。参列したオバマ、クリントン、ブッシュら、元大統領もマスクを着用。レディ・ガガが国歌を斉唱、ジェニファー・ロペスが「わが祖国」を熱唱した。その後、バイデン新大統領は聖書に手を添えて宣誓し、正式に米大統領に就任し、「団結こそ前進への道」と演説した。また、カマラ・ハリスが女性初、黒人初の副大統領に就任した。

   就任式の後、ホワイトハウスに入ったバイデン新大統領は早速、パリ協定への復帰、連邦政府の建物内でのマスク着用の義務付け、イスラム諸国からの入国制限の撤廃、学生ローンの支払い猶予延長など計17の大統領令に署名した。

「私は何らかの形で戻ってくる」とトランプ前大統領

   一方、ホワイトハウスを去ることになったトランプ前大統領は、バイデンの大統領就任式には参列せず、ホワイトハウスを出ると大統領専用ヘリに乗りアンドルーズ空軍基地に飛び。独自の退任式典を開催。集まった聴衆に「素晴らしい4年間で、いろいろなことを達成した」と成果を強調し、「新型コロナ向けのワクチンをわずか9か月で完成させるなど、多くの障害を乗り越え、7500万票を得た。名誉なことと思っている」と話した。会場から「USAコール」が起きると、「新政権の幸運と成功を祈る。(私が築いた)素晴らしい土台を引き継いでほしい。私は何らかの形で戻ってくる。またお会いしましょう」と発言した。

   トランプ前大統領はその後、大統領専用機エアフォースワンで、多くのトランプ支持者が迎えるフロリダの別荘に向かった。

   また、トランプ前大統領は、詐欺容疑で逮捕・起訴されていた元側近で首席戦略官を務めたスティーブ・バノンの恩赦を発表。退任後の恒例となっている記念図書館はフロリダに建設されることになった。トランプ氏自身も退任後はフロリダ州の別荘「マーアラゴ」への移住を計画していると言われている。

   キャスターの羽鳥慎一が「バイデン新大統領が就任したのに、トランプの情報を取り上げるのはウチらしい」とコメントしたうえで紹介した、スタジオゲストの国際教養大学大学院の小西克哉客員教授は「トランプ前大統領の事業は借金をすることで納税額を減らすビジネスモデルで、この3年で1000億ドルの返済がある。退任後に融資してくれるところがあるかが心配なところだろう」と解説した。

   小西教授は「バイデンはトランプ前大統領の弾劾を可決させたあと、公職に着けなくする決議をすることができるが、それをOKするかどうかが注目される」と指摘。

   女優の高木美保は「分断を少しでも元に戻し、傷ついた米国の価値観を癒すためには経済をどう再開させるかにかかってくると思う。パリ協定復帰についてとてもうれしく思う。温暖化対策での200兆円規模の雇用創出に成功すれば、敵対する人の気持ちも緩んでくるのではと期待している」とコメント。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「日本でも国の統治機構を破壊し暴力を使って先導した場合に首謀者は内乱罪で死刑または無期禁錮になるほど重い」と言うと、小西教授は「クーデター未遂と言っていいと思う。FBIは議会を襲撃した個人の逮捕起訴を10人以上に対して行っている。ただトランプ支持者を脱洗脳するのは難しい」とコメントした。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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