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昭和大・二木教授の感染対策が凄いぞ? 手指消毒「1日200回」! 番組が密着すると...

   昨日1月25日(2021年)のとくダネで「病院勤務では1日100回200回手洗い消毒する」と発言して出演者を驚かせた昭和大学の二木芳人教授だが、感染症のプロは日常どんな生活をしているのか。番組が密着取材を行った。

   出演を終えた二木教授はスタジオを出る時にしっかり手を消毒。手すりに触らないように階段を降り、控室のドアなどに触った後は30秒以上かけて指の間や爪の先、手首までしっかりアルコール消毒を行う。消毒の際、指輪や時計はつけないほうが良いという。外に出る時には不織布マスクを二重にかける。教授はタクシーに乗った時もポケットからマイ消毒液を取り出して消毒、冬でも窓を開けて換気を行う。車を降りるとまた消毒、大学の会議に向かった。

   午後5時、勤務を終えた教授は「普段何食べてるか分かっちゃうね」と言いながらスーパーに夕食の買い物に向かう。入店後のアルコール消毒では、手が乾かないうちに買い物かごを持つことで持ち手も消毒する。会計は現金ではなくクレジットカードを利用するが、それでもカードの受け渡し後には念のため消毒。屋外では信号待ちの時に周囲の人から離れ、マスクをしていない人や咳やくしゃみをしている人を見かけると風上に移動する。

   カメラが同行した2時間で、合計7回の消毒を行った二木教授は「テレビに出ているだけだったらいいとこ1日50回くらい。患者さんを見る時にはもっと消毒する」と語る。

専門家が指摘する消毒タイミング5シーン、できている人は2割

   日常生活ではどんなときに消毒が必要なのか。東京医科大学の町田征己助教によると「帰宅後」「食事の前後」「外にあるものに触れた後」「トイレの後」「鼻をかんだ後」の5のタイミングが重要だが、すべてできている人はわずか21.1%だという。特に「鼻をかんだ後」は、自分の飛沫から人にうつさない「他人を守る行為」で、意識しないとおろそかになりがちだ。

   町田助教は手洗い消毒は1日11回以上が推奨で、10回以下の場合はどこかに不足があるという。Gunosyリサーチのアンケートでは、1日の手洗い回数が10回以下という回答が77%で回数が不足しているのに、65%の人が「自分の手洗いは十分できている」と回答。やっているつもりになっている人が多いことが分かった。

   二木芳人教授「普段生活していると何か触るので、それで汚染したと思わないといけない。アルコール消毒だけでも効果はあるが、手洗いでは、洗い残しがないように。爪の間、手のひらのしわ、手首をみなさん忘れてしまいます。スーパーでは出方が少ないものもあるので注意」

   小倉智昭キャスター「手洗い、自分では回数やっていると思っているが、二木さんをみると、ダメだったと思う」

   三浦瑠麗(国際政治学者)「アルコール消毒20秒30秒はなかなかやらないですよね」