「恋はつづくよどこまでも」以来、モテモテの地方出身垢抜けない女キャラで受けている上白石萌音。今回はファッション雑誌MIYAVIの雑用係・鈴木奈未に扮してドタバタ走り回る。対称的に編集長の宝来麗子(菜々緒)は、足長・超完璧スタイル・意地悪な才女である。この編集長には強烈なライバルの高橋麻美(高橋メアリージュン)がいて、記者の中沢涼太(間宮祥太郎)も小うるさい。
第3回は折角撮影したモデルで柔道家のタレントを校了まで1週間しかないのに、突然別人に代えろと麗子に言われて、中沢が切れ、「編集長がやめるか、俺たち部員がやめるか」と対立する。まあ、筋なんかどうでもいいドラマで、イケメンカメラマンの宝来潤之介(玉森裕太)が真っ白い子犬の格好で奈未に秋波を送ったりする。
はっきり言って垢抜けないけれど、どこかキュートな上白石萌音の、都会にビックリする百面相を楽しむドラマ。筆者にとっては時間の無駄だが、萌音フアンは顔を見ているだけでいいのだろう。
活字文化凋落のこの時代に、敢えてケバいファッション誌を舞台にするのは、ドラマのネタ拾いのために年中パラパラとめくっている世界が、色彩豊かで分かり易いからか。それにしては登場人物がみーんなパターン化され、どこかで見たような役柄ばかりだ。街中で大の男が子犬のふわふわ毛皮をくっつけて恥ずかしくないものだと突っ込みたくなる潤之介は『恋つづ』の医者の裏返しタイプ。(放送2021年1月 26日22時~)
(黄蘭)
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