＜知ってるワイフ／第5話＞（フジテレビ系2月4日木曜放送） タイムスリップし理想の妻と結婚したはずなのに、剣崎は元妻･澪を愛している気持ちを抑えきれなくなる

   あおい銀行世田谷支店に勤務する剣崎元春（大倉忠義）は、結婚5年目で2児の父親だった。しかし、職場では上司から業績を上げろと叱責され、疲れ果てて家に帰ると妻・剣崎澪（広瀬アリス）から「ふざけるな！」「どうしてそれくらいできないの！」と怒鳴られる。大学時代に家庭教師として高校生の澪と出会い、明るくて可愛いい澪に惹かれて結婚したものの、今ではすさまじい剣幕で食ってかかる澪におびえる毎日だ。男友達と飲んでは「澪はモンスターだ」「こんなはずじゃなかった」と愚痴をこぼす。

   そんなある日、剣崎はひょんなことから自分の大学時代にタイムスリップし、そのころ『大学の女神』と言われた江川沙也佳（滝本美織）と交際し、結婚した。沙也佳は日本代表する大企業・西急グループ社長・江川秀彦（山田明郷）の娘だ。「妻が替われば、人生も変わるのでは!?」という剣崎の目論見は成功したかに見えた。

   ところが、剣崎が融資課主任を務める世田谷支店に、澪が独身の建石澪として窓口課に異動してきたことから、歯車が狂い始める。

   同僚の融資課主任・津山千春（松下洸平）と3人で飲んでいるとき、澪が言ったひと言から、家事や育児に追い詰められていた澪を蔑ろにしていた自分に気づき、「澪をモンスターにしたのは俺だ」と思い知らされたのだった。

   だが、剣崎は「俺が（タイムスリップ後の）この人生を自分で選択したんだ」と自分に言い聞かせ、翌朝、澪への思いを振り切るように、現在の妻の沙也佳に「晩ご飯は外に食べに行こう」と誘う。

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澪は剣崎への不思議な感情を断ち切るように津山と交際することに

   その日の終業後、行内で剣崎と2人きりになった澪は、あることを確かめようと、剣崎の手を取って自分の頭に触れさせる。と、そのとき、銀行に剣崎を迎えに来た沙也佳が、そんな2人の姿を目撃してしまった。剣崎は澪の頭の上にほこりがついていたとごまかすが、沙也佳は二人の関係を怪しむ。

   一方、澪は剣崎の手のひらの感触に動揺していた。いつか、どこかで同じ手のひらに触れられたことがあると感じたのだ。それは、剣崎がタイムスリップする前、2人が愛し合っていたころに澪が好きだった剣崎の仕草だった。しかし、澪はそれを知る由もなかった。その夜、澪は剣崎の大学時代の友人・木田尚希（森田甘路）と剣崎の妹で木田の妻・なぎさ（川栄李奈）が経営する洋風居酒屋店「MISHIN Kida's Kitchen」に行き、なぎさから「恋に正解はない。したいようにすればいい」とアドバイスを受けた。

   そして、澪も剣崎への不思議な感情を断ち切るように、交際を申し込んでくれていた津山に「主任と付き合います」と宣言する。その夜、2人の交際を聞いた木田は「みんなでキャンプに行こう」と無邪気に提案し、木田となぎさ、津山と澪、剣崎と沙也佳の6人で山間のロッジに泊まりにいくことになった。

   キャンプ当日、みんなにとっては楽しいが、『元妻』と『現妻』が同席する剣崎にとっては気まずい食事が始まると、沙也佳はさっそく剣崎に当てつけるように、澪に「津山さんのどこが好きなの？」と問いかけた。「一緒にいて寂しさを感じる暇がないところ」と笑顔で答える澪を、剣崎は複雑な思いで見つめる。

   一方、澪の認知症の母・建石久恵（片平なぎさ）は、剣崎が澪の夫だったことをなぜか知っていて、「どうして覚えているんですか？」と尋ねる剣崎に、「切っても切れない縁があるのよ。澪に寂しい思いをさせないでね」と語りかける。

   「澪を愛している」という気持ちを抑えきれなくなった剣崎は、タイムスリップするきっかけを作った謎の男・小池良治（生瀬勝久）に相談するが、小池は「心の底から望んで、この人生を選んだんじゃないのか？」と取り合ってくれない。そこで、剣崎は自力でもう一度、奇跡を起こそうともがくのだが......。（よる10時放送）

寒山