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群馬・草津温泉はコロナ感染力低下に効果あり!? 「治るわけではありません」と町長

   群馬・草津温泉には新型コロナウイルスの感染力を低下する効果があるらしい。草津町と群馬大学がきのう18日(2021年2月)、研究結果を発表した。ただし、黒岩信忠町長は「草津温泉に入れば感染しないとか、コロナが治るということではありません」と念押ししている。

   新型コロナの影響で、草津町の観光客は今年1月(2021年)で前年比7割減と激減しており、今回の研究は、温泉を入る際の感染リスクに対する人々の不安を少しでも和らげたいという目的で行った。

源泉は10秒間で感染力0%近くまで低下

   研究では、新型コロナウイルスが入った液体を、(1)水道水(2)草津の湯畑源泉(3)硫酸水溶液の3種類に入れて、それぞれウイルスの感染力に変化が出るかを比較した。すると、水道水は感染力が100%から50%程度まで下がるのに10分間かかったのに比べ、源泉は10秒間で0%近くまで低下した。源泉とpH値が同等の硫酸水溶液は10秒間では20%までしか低下しておらず、同じ酸性の液体であっても、草津温泉の源泉にはより大きな効果がありそうだ、との結果になった。

   研究結果を受け、町では湯畑の源泉を引いた手洗い場を観光名所の「湯畑」に設置。24時間"かけ流し"方式で、誰でもいつでも、源泉で手を洗うことができるようにした。今後は、バスターミナルなどの玄関口や人が密集しそうなスポットに設置していく予定で、黒岩町長は「コロナが収まった時にはどこよりも早く回復力のある草津温泉にしていきたい」と話していた。

   二木芳人・昭和大医学部客員教授「(源泉は)強い酸性ですので、当然それだけでもウイルスや細菌を殺す力はありますが、(硫酸水溶液とは)差があるようなので、温泉の中にある物質がプラスに作用しているようです。それが何なのか突き止めて、他のことにも利用できるといいですね」

   司会の小倉智昭「昔から湯治というぐらいだから、温泉には効果があるんでしょうね」