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会長バトンタッチの裏に「将来の閣僚ポスト」密約? 森氏は橋本新会長の「政界の父」

   東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長がきのう18日(2021年2月)、橋本聖子・五輪担当相に決まった。気になるのは、女性蔑視発言で辞任した森喜朗会長との関係だ。橋本氏は森氏に後押しされて政界入りし、森氏を「政界の父」とも公言してきた。きのうの就任会見でも「アドバイスをいただかなければいけない局面もある」と発言した。

   橋本氏は森氏について「特別な存在」とし、スポーツ界への経験と実績を強調して「ただしていくべきものと継承すべきものを区別してやっていきたい」と語った。

   おとといまで「オリンピック担当大臣をまっとうしたい」と会長就任を固辞していた橋本氏を最後の口説き落としたのは森氏だったという見方もある。その際「将来の閣僚ポストを提示した」とも、けさのスポーツニッポンが報じた。

   新会長に転じる橋本氏の後任に就いた丸川珠代・五輪担当相が橋本氏と同じ自民党細田派で、これは旧森派。まさか森院政とまではいかないだろうが、影響力や古い保守的体質への懸念は消えない。

   長嶋一茂(スポーツキャスター)「橋本新会長就任はよかったと思うが、森氏や丸川氏の影響を断ち切ってオリジナリティを持ってほしい」

都知事、組織委員会長、担当大臣がすべて女性に

   吉永みち子(エッセイスト)「これで都知事、組織委員会長、担当大臣がすべて女性になった。ごたごたを女性の数で解決しようとしているみたいに伝わる。要は、どう変わるか、安心安全なオリンピック大会をどう確保するか。外国人が入って感染が広がったら国民の命にかかわる」

   司会の羽鳥慎一「(会長や大臣を)女性にすればいいのかと批判的な人もいますね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「求めたいのはコロナ対策。五輪をやりたいならコロナを収束させることだ。コロナ対策なくしてオリンピックなし。選手村の中だけがコロナからフリーになればいいのではなくて、日本全体がフリーにならなければいけない」

   橋本新会長は来週、森氏との引継ぎをするそうだ。