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テレビ視聴に影響を与える定額制動画配信サービスNetflixの勢いが凄い

   Netflixの勢い・盛り上がりが凄いです。

   Netflixとはアメリカに本社がある世界的な定額制動画配信サービスです。 メンバーになると、インターネット接続されたデバイスを使って、コマーシャルなしでドラマや映画を視聴できます。

   日本ではサービス開始から5年経った2020年9月、優良会員数が500万人を超したそうです。料金は最近値上げをして、ベーシックプランが月額990円、スタンダードプランは月額1490円です。

   私は以前、面白そうだと興味を持って会員になりましたが、Netflixを意識したのは2019年のアカデミー賞で監督賞を得たアルフォンソ・キュアロンの「ROMA/ローマ」(Netflixのオリジナル作品)からでした。

   この作品は撮影賞・外国語映画賞も取り、ノミネートも多部門に渡っています。Netflixで独占公開されてから映画館でも公開されました。

日本のテレビドラマの敵「愛の不時着」の魅力

   定額制動画配信サービスということは、テレビの視聴にも多大な影響を与えます。Netflixを観ているということは、テレビの視聴がされていないということになりますし、Netflixが高い制作費をかけて作ったドラマは、テレビドラマの"敵"になるからです。

   私も以前は「プリズンブレイク(刑務所からの脱獄物)」といった連続テレビドラマや、様々な映画をNetflixで観てきましたが、最近よく観ているのが、オリジナル作品として配信している韓国ドラマ「愛の不時着」です。

   このドラマは、韓国の財閥令嬢がパラグライダーで飛行中に竜巻に遭い、北朝鮮に不時着するが、北朝鮮のエリート将校に保護され恋に落ちていくというラブストーリー。韓国ドラマには、よくある手法のジェットコースター的ストーリー展開で、ぐるぐる転回するスピードが速いのに、わかりやすいのです。主人公の男性の魅力は、朴訥で力があることです。主人公の女性はわがままですが、チャーミングです。

   2人の行く末が、とても気になります。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。