2021年 4月 15日 (木)

コロナ禍で火が消えそうな豊洲市場のイナセな男たち。政治の後手後手に翻弄される彼らを救う手立てはないものか
<BS1 スペシャル 豊洲市場 コロナ禍の5カ月>(NHK BS1)

   ソフトがないのか、コロナ禍で番組制作が上手くゆかないのか、やたらに再放送ばかりされている当スペシャル、偶々日曜日の午後につけて、大変興味深く見た。築地から豊洲に移転する時にも、地下水の問題やら東京都とのゴタゴタやら、すったもんだがあった豊洲市場に、今度はコロナ禍という天災(!)が降りかかった。
   「馬面のジロちゃん」とわが家で綽名をつけている井上二郎アナウンサーの柔らかいナレーションで進む。豊洲市場の仲卸は6万円の給付金の対象外だったが、年が明けてやっと40万円~60万円の金が下りることになったが、「40万円という金額がどういう基準で決められたのかさっぱりわからない」と仲卸し男性が言う。
   彼らは「われわれは日本の流通の根幹を担ってきたから、ここで安易にやめるわけにいかない。魚、肉、野菜、米は止めるわけにいかない」と、苦しい中で、店も閉じずに頑張っている男たちの言葉を聞いて、筆者は身につまされた。政府の後手後手が彼らの首を絞めている。加えて、建物自体の閉鎖的な造りから換気が悪く、市場内で集団感染が広がって、弱り目に祟り目なのだ。
   筆者は元築地、今豊洲の男たちの大フアンだ。江戸っ子の経営者一族にはいい男が多く、彼らが大声で商売する姿が、コロナ禍のために消えてゆくとしたらたまらない。BS1だけでなく、こういうドキュメントこそ、NHK総合のゴールデンアワーで放送するべし。(放送2021年2月28日14時~)

(黄蘭)

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