総務省官僚に対する高額接待問題が止まらない。今度はNTT社長らによる接待疑惑だ。
先月(2021年2月)、東北新社による官僚接待が問題となったが、武田良太総務大臣は2月24日の臨時記者会見で「東北新社以外とは不適切な接待はない」との調査結果を報告し、3月1日の国会でも谷脇康彦総務審議官が「(東北新社以外に)公務員倫理法に違反する接待を受けたことはございません」と答弁していた。
しかし、その答弁直後に再び文春砲が炸裂する。3月4日発売の週刊文春によると、NTTからの接待を受けた総務省官僚は谷脇氏のほか、山田真貴子前内閣広報官、巻口英司国際戦略局長ら3人。
去年6月、山田氏と巻口氏はNTT社長ら2人とドンペリにシャトーマルゴー、キャビアに短角牛フィレ肉という一人当たり5万円の会食を行った。しかし、支払ったのはNTT側から求められた1万円のみ。
谷脇総務審議官は更迭
一方、去年7月と9月にNTT側と3回の会食を行った谷脇氏の食事代総額は計17万円。1日の答弁が虚偽だったのではと追及する野党に、谷脇氏は「先方の提示した金額を支払った」と釈明したがその金額は一回5千円。番組中に谷脇審議官が事実上更迭という速報も飛び込んできた。
一方山田氏の接待問題についてだが、加藤勝信官房長官は「すでに退任されているので政府は事実確認する立場にない」と答弁するなど、事態の解明に消極的だ。
なぜNTTが総務省官僚を接待するのか。元総務大臣の片山善博氏は「NTTの事業計画は総務大臣の認可が必要。普段から親しい間柄になっていて、いざというときに相談に乗ってもらう目的があったのではないか」と語る。
キャスターの立川志らく「この方達はしょっちゅうご馳走になっている。まるで芸人ですね」
月曜レギュラーの橋下徹(元大阪府知事)「個人の能力で接待を受けるのは大変。この人たちは個人の能力ではなく、権限に群がってくるということを認識しないといけない。割り勘だったらいいというのではなく、意見交換するなら役所の中でやればいい」
メインコメンテーターの田村淳「更迭された後どこの会社に就職するのか天下りあるかないかのチェックも必要」
橋下徹「国会で嘘ついても大目玉食らわないという雰囲気になってしまったのは安倍政治の負の遺産。辞めた後は事実関係を明らかにしなくていいというのは、国民を馬鹿にしている。国会で平気で嘘をついて、決定的な証拠を突きつけられるまではシラを切るというのは許せない。週刊文春よくやってくれました。まず嘘の答弁させておいて証拠を突きつける。法廷ドラマ見てるみたいで見事ですよ」