2021年 4月 15日 (木)

夥しい震災後10年のドキュメンタリーの中から、聞き取り調査による『生死を分けた避難カスケード』
<震災10年 津波避難 何が生死を分けたのか>(NHK総合)

   ネット上で、地震とみずほ銀行のシステムトラブルと、まるで10年前と符合する現象が起こっていると騒いでいるが、「一寸先は闇」の人間としては、先のことより過去の検証で、どっちを向いても震災後10年番組の氾濫である。東日本大震災当時、死者・行方不明者18,426人を出したのだが、亡くなった人と助かった人の生死の分かれ目を細かく検証したドキュメンタリーである。

   ディテールは省くが、印象的だったのは、ラジオ放送で津波の大きさを聞いた人が、近所の人に高台への避難を呼びかけ、それがきっかけで、大勢の家族が次々に従い、結果として多くの命が助かったという事実である。「避難カスケード(避難の連鎖)」というらしい。ショックが大きすぎると、10年前には放送を止められていた物凄い津波の映像が断わり付きで流された。恐ろしさが甦った。

   立体的な地図上に人間を丸いボールで示し、そのボールたちが呼びかけた人に呼応して次々に道路上を動いてゆくCGは非常に分かり易かった。言うことを聞かないで反対方向へ動くボールは全くない。こういう時にラジオ放送の威力は抜群である。今は何でもネットネットだが、テレビも非常時には役立たず、小さなポータブルラジオを1台、備えておくべきだとつくづく思い知らされた。

   民放でも東日本大震災関連の番組は多く放送されている。とてもすべてはカバーしきれないが、鎮魂の思いを持って拝視聴する。(2021年3月6日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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