万太郎一座との対決には負けるも、公演は成功し、結束が強くなった鶴亀家庭劇。女たちは千代(杉咲花)の家に集まり、男たちは座長である天海一平(成田凌)を連れ、酒を飲み交わし、絆を深める日々だった。
その矢先、岡安の店先が大騒ぎになる。お茶子たちがボロボロでひどい身なりをした男を睨みつけている。千代の父・竹井テルヲ(トータス松本)が現れたのだ。
テルヲ「いつぞやはどえろう迷惑かけてしもて」
誰も相手にしなでいるところへ千代がやってきた。
千代「どちらさんだす?」
テルヲを冷たく追い出す千代は塩を投げつけた。それでも千代のあとをつけてくるテルヲは千代と一平の結婚を知る。
「もうすぐ死ぬけ...千代に許してもらわな」
翌日、芝居茶屋、岡安の主人・岡田宗助(名倉潤)が路地裏で腹痛を訴えうずくまっていると居合わせたテルヲに助けられ病院に運び込まれる。診断は結石だった。
助けてもらったお礼をいう岡安の女将、宗助の妻・岡田シズ(篠原涼子)。テルヲは千代に自分を許すように口添えしてほしいと頼む。
シズ「それは、でけしまへんな。これ以上、千代が苦しむのを見たくあれへん。申し訳ありませんが道頓堀から出ていってもらえまへんか」
テルヲの頼みをきっぱり断るシズ。
テルオ「悪いけどな、わいはこれからも千代のそばにおる」
そう言って、立ち去ろうとしたテルヲはその場に血を吐いて倒れてしまう。
テルオ「もうすぐ死ぬけ...千代にはちゃんと許してもらわな」
テルヲは肝臓を壊し、いつ死んでもおかしくない状況だった。
(NHK総合あさ8時放送)