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山梨県知事「お花見、やってください」のナゼ? 県の認証店、身内など少ない人数で、と言うが...

   「お花見、どうかやってください」。山梨県の長崎幸太郎知事が、こう呼びかけている。「1都3県では歓送迎会やお花見をしてはいけないような風潮があるようですが、歓送迎会やお花見は経済が回る側面もあります。どうかやってください」というのだ。

   ただ、「前提がある」と、司会の羽鳥慎一が説明する。(1)ふだん一緒の人と少ない人数(2)体調が悪い人は不参加(3)グリーン・ゾーン認証店であること。この「認証店」とは、「県が定めた感染症予防対策の基準、飲食店の場合40項目をクリアしている店。県が実際に店舗に行き、確認したうえで認証しているという。

   長崎知事は「県民、事業者の皆さんの努力によって、(歓送迎会などを)滞りなくやってください、という状況です」という。実際、山梨県の感染者数は3月(2021年)8日0人、9日0人、10日0人、11日5人、12日2人、13日2人、きのう14日1人だけだ。

「積極的にやってほしい、と誤ったメッセージにならないか...」

   加藤勝信官房長官はこれについて、内閣官房コロナ室から都道府県に事務連絡を発しているといい、その内容は「歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものについては自粛を働きかけること」となっているそうだ。

   一方、長崎知事は「山梨県は当初からウィズコロナで経済をどう両立させるか積み上げてきた。多くの患者が引き続き発生して、感染防止策も徹底されていないような地域と同じに語るのはちょっと乱暴じゃないか」と言っている。

   国際医療福祉大学主任教授の松本哲哉氏は「山梨県は感染者も少ないし、対策をとってきています。ただ、積極的にやってほしいと誤ったメッセージになると、他県からどっと流れて来る可能性もあります。対策をちゃんとやれば、ダメというわけではありません。ひとつの提案だと捉えてもいいのではないでしょうか」

   石原良純(気象予報士、タレント)「それぞれの自治体にそれぞれの実情があると思います。全国一律には思うように進まないですよ」

   山口真由(信州大学特任准教授)「山梨がうまくいけば、真似するところも出るかも知れませんね」

   羽鳥「感染者が増えれば批判が出るので、知事にもリスクがあると思いますが、前提をしっかり踏まえた上で判断したわけですね」