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「体操服の下に肌着ダメ」川崎市の小学校ルールのナゾ! 胸の成長目立つのに「健康面の配慮」とは...?

   川崎市内の一部の小学校で「体操服を着用する際、下に肌着を着用してはいけない」という指導が行われているという。

   これを問題視した市議が9日(2021年3月)の市議会で質問したところ、市の担当者は「教育委員会としては肌着着用禁止の指導は行っていないが、運動後の汗などによって体を冷やさないなどの児童の健康面や衛生管理の配慮から、主に低学年の児童に対して肌着等を着用しないよう指導している学校が一部あることを確認した」と回答した。

   実際に市内の小学校に通う小学校4年生の娘を持つ母親は、このルールについて学校に相談した。娘の胸が目立つ様になってきたからだ。この女子児童は肌着を着用することが特別に認められたというが、学校全体ではいまだに「肌着禁止」がルールとなっているという。

各地に残るルール「男性教師が胸をチェックする」のビックリ!

   肌着禁止はほかの地域でもあるようだ。福岡市在住の女性は、子どもが小学校3年生の時にこのルールを知った。運動会の時に撮った写真に、高学年の女子の胸が透けて見えてしまっている様子が写りこんでいたからだ。

   学校に問い合わせたところ、「皮膚の鍛錬のため」だと説明を受けた。納得がいかない女性が抗議すると、学校側は「男性の教師が個別でチェックし、胸の成長を確認できた場合のみ肌着着用を認める」という対策を取った。その後女性が再度抗議し、ようやく肌着着用が全面的に認められたという。

   学校の校則に詳しい名古屋大学大学院の内田良准教授はこのルールが存在する背景について、「古い価値観が残ってしまっていることや、一律に禁止することで管理の手間を省こうとする狙いがあるのでは」と指摘。そして「性的なプライバシーの問題はみんなが敏感になってきていますから、これは時代に合わせて変えていくべきことです」と話した。

   杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「いちいち下着着用の許可を取らないといけないこと自体が理解できないです。皮膚の鍛錬と言っていましたが、下着を着ていたら鍛錬されないわけではない。(運動後に)下着を取り換えたほうが衛生面的にもいい。男性の教師に成長しているかチェックしてもらうなんて、正直言ってもう...イヤです!」