中国製ワクチン、世界に拡大...副反応「特になし」? 香港当局は接種者6人が死亡と発表

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   米・デューク大学によると、新型コロナウイルスの中国製ワクチンを輸入または無償提供を受けている国と地域が26の国と地域に拡大している、と番組が取り上げた。

   上海在住の日本人医師・藤田康介さんによると、シノファームのワクチンの接種を今年1月に2回受けた。接種から2か月がたつが、同じ病院のスタッフ約10人も含めて、副反応はとくにない、という。

   中国国内のワクチン接種者は一昨日14日(2021年3月)現在で約6498万人。インドネシアでもジョコ大統領をはじめ、中国のシノバック社製ワクチンを544万回受けた。ワクチン接種を開始した1月13日には、感染者が1万人を超えていたが、3月14日には4714人まで減ったという。今月2日にはサッカーのペレ選手(80)が、中国製ワクチンの接種を受けた。

   中国政府によると、中国製ワクチンはアジアをはじめ世界43の地域に輸出、69の途上国には無償提供されている、という。

安全性を考えるには「情報が少ない」と専門家

   IOCのバッハ会長は先週12日、中国オリンピック委員会から、中国製ワクチンを提供するという申し出があったことを明らかにした。「重要なのは、効果があり、害を及ぼすような副反応がないということだ」とバッハ会長は述べ、中国のワクチン提供を歓迎した。ただし、ワクチン接種は義務ではなく、各国の方針に従うことがIOCの原則だ、とする。

   安全性はどうか。香港当局は13日、シノバック製のワクチン接種を受けた男性2人が死亡した、と発表した。これまでに6人が死亡、接種の予約キャンセルが相次いでいるとした。ただ、ワクチン接種と死亡の因果関係は不明としている。

   小倉智昭キャスター「中国のワクチンはすさまじく開発が早くて、大量に作って、途上国に無償で配ったり。あまりにも準備ができすぎているなって、うがった見方もしたくなるよね」。

   二木芳人・昭和大客員教授「(中国製ワクチンは)論文になった情報がまだ少ない。数万人を対象にした治験の報告がまだでていない。数字もばらついている」

   日本政府の対応はどうか。河野太郎・規制改革相は、「よほど何かない限りは、3種類(ファイザー・モデルナ・アストラゼネカ)で行こうと思っている」。川崎医科大学の中野貴司教授は、「日本で使用するには、これから治験を始めることになり、五輪には間に合わない」

文   栄| 似顔絵 池田マコト
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