美容整形で大宣伝している高須クリニックの高須院長らが、「あいちトリエンナーレ」の展示に関して、大村知事のリコール運動、「イエス、リコール大村知事」を起こした。2カ月で43万人のリコール署名を集めたが、その署名の83パーセントがニセ署名だった。伊藤という関係者が署名を届けようとして不正に気が付いたのだ。
中には家族が「10年前に亡くなった」人の署名を見つけて「ありえない」という。何のためにやったのか。佐賀県の人は、時給950円で8時間、人の名前を書き写したといい、100人ほどの人がそのアルバイトをやったという。しかも、書類には「代筆したら罪に問われる」とわざわざ書いてあったらしい。意味不明である。
リコールの会会長の高須氏は「私は知りません」。もう1人の河村たかし市長は「わからんかった」。事務局長の田中孝博氏は、その場にいて、驚いている風には見えなかったという。つまり、確信犯の1人か。何のためにやったのか、下請けの下請けから「とにかく100万人の署名を集めなければならないので、早く書け」とせかされた。
誰が何のためにやったのか。司会の武田アナウンサーは「リコールは直接民意を政治に反映させるための民主主義の重要な仕組みである。それがゆがめられたことに、強い憤りを感じる」と断じた。選挙委員会から告発を受けた愛知県警はすべての署名簿を差し押さえた。この成り行きには大いに関心がある。続編を待ちたい。(放送2021年3月18日22時~)
(黄蘭)
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