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不満噴出「#教師のバトン」! 現役先生、上司許可いらずに本音の投稿、あるわ、あるわ...

   「文科省が始めた『#教師のバトン』の取り組み。現役教師たちに、学校の創意工夫やちょっと役立つ話、教師の日常などの投稿を呼びかけていました。ただ、これを始めたところ、不満の声が多く上がるようになってしまいました」と森圭介アナが切り出した。

   このプロジェクトの目的の1つは教師不足の解消。教師を目指そうか迷っている人たちに向け、様々な本音を文字通りバトンでつなぐ狙いがあり、学校長など所属長の許諾なしに投稿できるというものだ。

   ところがスタートしてみると、「1歳児がいるのに、誰もいないからという理由で運動部の正顧問を持たされる」「人間らしい生活がままならないのに、人の教育ができますか?」など教師という職業について不満の声が相次いでしまった。さらに、これらの投稿を読んだ教師を目指す若者からは「自信をなくした」という投稿まで...。

投稿教師は「ネガティブ多いが、改善案と思えばいいのでは...」

   その一方で「営業しなくていい。赤字がない(倒産がない)。ノルマがない。ボーナスが出る。子どもと一緒にいる時間は命令されず自由にやれる。子どもの成長を一緒に喜べる」など、前向きな声も。

   この投稿をした小学校教師の男性は「ネガティブなツイートがたくさんあって、そうじゃないところもあると言いたかった。今までは文科省に声を上げてもなかなか届かなかった。今回は、ものすごい量の改善案が出てきたと思えばいいと思う」と話す。

   また、教育評論家で名古屋大学大学院准教授の内田良さんもこのプロジェクトを「画期的」と評価する。「文科省がツイッターで教員の声を集めるという取り組みにすごく驚いた。『子どものために頑張るのが先生だ』という教師道があり、職員室の中でも声が上げられないですから」と内田さん。これが「教師の働き方改革」のツールになるのではと期待する。

   司会の加藤浩次「これはネガティブな意見というか現場の事実。本当の意見をぶつけ合って現場を良くすれば、『教師になりたい』と言う人も結果的に増えると思う」

   ロバート・キャンベル(東京大学名誉教授)「文科相の意図とはちょっと違うところに向かって行こうとしているけれど、全体としてはこのプロジェクトを評価したい。重要な情報が交わされる場を作るのはいいことです。『地雷を踏んだ』と言って、つぶしてはいけない」