J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「軽井沢ブランドは一級財産」勝手に使わないで! お願いの真意は? 町長を直撃すると...

   全国有数の避暑地として知られる長野・軽井沢町の藤巻進町長が、町外にある事業者や町と関係ない商品に対して「"軽井沢"を名乗らないでほしい」と異例のお願いをして話題になっている。町長の真意は何なのか。MCの永島優美キャスターが町長を取材し、きょう31日(2021年3月)の番組で伝えた。

   藤巻町長はおととい29日に記者会見を開き、事業所が町内にない企業や商品の名前に対し、「軽井沢」という地名を使わないよう最大限の配慮を要請。「軽井沢のブランド価値を損ねない取り扱いをしていただきたい」と訴えた。町によると、他の市町村で「軽井沢」の名称を使用している例は59社にのぼる。番組の調べでは、宿泊施設、飲食店、レジャー施設で計21件見つかった。長野・佐久市にある「軽井沢西ドライビングスクール」は4年前に改名して以来、生徒数が3割増えたという。番組の取材に対し、担当者は「軽井沢の西と言うとわかりやすいので」と話していた。

「自治体にはそれぞれの良さがある。魅力を磨くのが本来の姿」

tv_20210331115102.jpg

   永島キャスターはきのう30日、藤巻町長にリモートで取材した。「軽井沢というブランドは、軽井沢の方にとっては特別ですか」という問いかけに対し、藤巻町長は「軽井沢は無形の一級の財産。軽井沢を知らないという人に今まで会ったことはありません」。異例の要請の背景には、軽井沢という名称を使っている町外の事業所をめぐり、町や観光協会がクレームの受け皿になっている実態も明らかにし、「軽井沢ではないのに軽井沢と言わなくても、それぞれの自治体には軽井沢にない良さがある。それぞれの魅力を磨くのが本来の姿だと思います」と話していた。

   水曜スペシャルキャスターの福田麻貴(お笑い芸人「3時のヒロイン」)「軽井沢といえば別荘。上品というかラグジュアリーなイメージですね」

   MCの谷原章介キャスター「だから(名称を)使いたいのかな」

   鈴木大地(初代スポーツ庁長官)「町長も『どうぞ(使ってください)』くらいの気持ちだったのでしょうが、クレームなど実害があるため、考え直さないといけなかったのでしょう」

   長岡義弘(「ニューズウィーク」日本版編集長)「岐阜県の飛騨牛や兵庫県の神戸牛は、県内であればOKと認めています。品質に関わるわけでないのなら、軽井沢ももう少し大らかでもいいのかなと思います」

   永島「町長は周りの地域へのリスペクトも語っていました。(コロナが収まって)いろんな観光地を巡ることのできる日が来るといいですね」