まさに待ちに待ったプロ野球の開幕戦である。例年通りの143試合が行われる初戦、筆者がアンチの巨人・東京ドーム試合といえども、ワクワクして見た。点を取りあったいい試合だった。9回までで延長戦なしの中、9回の2死からDeNAが2点差を追いついて、「あー引き分けか」と思っていると、9回裏で巨人がサヨナラ勝ち。
先頭打者、大ベテランの亀井が1-1からの3球目に、代打サヨナラホームランを打った。何という劇的幕切れだろうか。巨人嫌いでも、これは良かった。何故なら、巨人が開幕戦で負けると、プロ野球界全体が凹み、また、サッカーに人気を取られてしまうからである。上限10,000人の観客が遠慮がちな「わーわー」。観客は有難い。
この日、エースの菅野がピリッとしなかった。しかも、9回に追いつかれたことによって菅野の勝ちも消えた。筆者はDeNAの突撃隊長であった梶谷まで巨人がかっさらって行ったことに腹が立っていたので、「昔のままの他球団からの人攫い巨人」と毒づいていた。ところが、梶谷との人的トレードで巨人からDeNAに行かされた(!)田中俊が、3安打6打点の大暴れ。天は見捨てずである。
結局、7対8で巨人が勝った。コロナ禍の下のプロ野球開幕。解説に座った高橋由伸や亀梨和也らは毎度の通りだが、アンチが聞いてもムカつかなかった。贔屓の阪神タイガースが、藤波晋太郎先発というおっかなびっくり賭けで勝ちを拾った神宮球場もバンザイ。(放送2021年3月26日17時50分~)
(黄蘭)
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