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<来週のおちょやん>(第18週「うちの原点だす」)
大空襲で家を失ったみつえ親子が天海家に居候することに そんな折、福助の戦死の知らせが届く

   大空襲にあった道頓堀はがれきと化していた。福富楽器店は跡形もなくなっていて、菊(いしのようこ)と福松(岡嶋秀昭)が命を落とした。家を失ったみつえ(東野絢香)は、息子の一福(西村竜直)とともに空襲を逃れた天海家に居候することになった。

   そんな中、寛治(前田旺志郎)が「満州に行く」と言い出した。慰問団に入って給金を仕送りすると言うのだ。千代(杉咲花)と一平(成田凌)は大反対するが、寛治の決意は変わらない。千代は「仲間を見捨ててでも絶対に帰ってくるのだ」と伝えて寛治を見送ったが、寛治から手紙とお金が送られてきたのは、ひと月目だけたった。

敗戦後、再び集まった「家庭劇」は全国を回ることに

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   千代は夜になるとコソコソと出かけるようになった。不審に思った一平が後をつけると、稽古場の焼け跡でひとり芝居する千代の姿があった。2人はそこで、朝までセリフの練習をした。

   朝、2人が家に帰ると、放心状態のみつえがいた。夫・福助(井上拓哉)の戦死を知ったのだ。それ以来、みつえはふさぎ込んでしまう。

   さらに、劇団員の百久利(坂口涼太郎)も戦死したことが分かった。愛国モノの芝居で人びとが戦地に行くことを応援していた一平は責任を感じ、酒におぼれるようになる。千代の心も、もう限界だった。

   そしてその年の8月15日。日本は負けて、戦争が終わった。再び集まった「家庭劇」は全国を回ることにした。

   千代の願いで、道頓堀での最後の芝居は福富の焼け跡になった。福助の戦死以来、部屋にこもりっきりのみつえに見てほしかったのだ。

   当日、ギリギリに現れたみつえの表情は、芝居が始まっても硬いままだ。千代は、なんとかみつえを笑わせたいと考えていた。

   (NHK総合あさ8時放送)