千代(杉咲花)と一平(成田凌)夫婦の家は、運良く空襲を免れ、住む場所を失った富川みつえ(東野絢香)と息子・富川一福(西村竜直)親子が居候することになった。
そんな折、千代と一緒に暮らしている松島寛治(前田旺志郎)が言い始める。
寛治「満州に行きたい。役者として慰問団に参加すれば兵隊さんを励ますことができる。お給金までもらえる。天海家の口減らしにもなるし、一石三鳥や」
一平「日本は、このままやと負けるのは確実や。満州に行くのは絶対に反対や」
寛治は千代と一平の大反対にも意思を変えない
千代と一平は大反対するが、寛治は、千代と一平、そして劇団のおかげで初めて人の役に立ちたいと思うようになった気持ちを真剣に語り、意思を変えない。
数日後、朝早くにひとりで旅立とうとする寛治を千代が待ち受ける。
千代「ええか。毎月必ずお給金を送ること。もし、でけへんようになったらすぐに戻っておいで」
千代は、給金が送られてくるのが無事の知らせだと考えたのだ。そして寛治を見送った。
(NHK総合あさ8時放送)