2021年 5月 9日 (日)

相当に複雑な差し戻し公判を描きながら、竹野内豊の演技力によって分かり易く描かれる刑事裁判官の物語
<イチケイのカラス 第2回>(フジテレビ系)

   元弁護士という異色の刑事裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、東大法学部出身の堅物裁判官・坂間千鶴(黒木華)が対立しながらも、正しい判決を下すために葛藤努力する物語。イチケイとは東京地方裁判所第3支部第1刑事部の略である。今回は有名な料理研究家の深瀬瑤子(前田敦子)が、2年前にわが子を揺すって大怪我をさせ逮捕された虐待裁判の差し戻し審の経過が描かれる。

   第1回から第4回差し戻し公判までを、時間を追って描く。母親が揺すったために赤ちゃんが急性硬膜下血腫で大怪我し、逮捕拘留されたのが1年前。深瀬は虐待を無実だと否定し続けてきた。はしょって結論を言うと、発熱した赤ん坊が医者で寝かされていたちょっとの時間に、大人が目を離して診察ベッドから落ち、頭を打った。それが3日前。3日前まで適用されると入間が指摘して急転直下。

   このドラマのキモは、冤罪を防ぐために間違いをしないこと、と主張する入間の真っ直ぐさは往々にして障害物に妨害される。この話では、赤ちゃんを診た医者と、裁判官の権力側の上司が同じ学校の同窓生で、「今更判決を代えられない」と圧力をかけ、医者をドイツに派遣させ公判に出ないように画策する。これを覆すのだ。相当複雑な筋書きで、千鶴の堅物ぶりは説得力に欠けるが、法服を着る公判場面以外ではラフな格好の入間(竹野内)の人間味豊かな描き方が「ホントか?」と思いながらも演技力によって納得させられる。(放送2021年4月12日21時~)

(黄蘭)

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