復興した道頓堀で天海千代(杉咲花)と天海一平(成田凌)が中心となり、鶴亀新喜劇の旗揚げから1年が経った。
昭和25(1950)年、鶴亀新喜劇では1周年記念興行を行うことになり、団員の士気も上がっていた。演目は、一平の発案で、旗上げ公演で人気だった「お家はんと直どん」に決まった。
旗揚げ当時の初心に戻ろうと一平がいうのは建前で、実は新作が書けないでいた。千代はそんな一平を心配する。
■「喜劇女優は私には無理でした」
そんななか、歌劇団出身の朝日奈灯子(小西はる)が突然、劇団を辞めると言い出す。
灯子は、戦後、初めて焼け跡で行った千代たちの芝居を見て感動し、鶴亀株式会社社長の大山鶴蔵(中村鴈治郎)に直訴して、鶴亀新喜劇に入った女優だ。
灯子「新喜劇を頑張ってみたけど、喜劇女優は私には無理でした」
千代たちは、がんばってきた灯子をなんとか引き止めようとする。
その日の夕方、千代は灯子を説得しようとして家を訪ねる。
灯子を誰よりも応援していると優しく諭そうとする千代。
しかし、灯子からは思いがけない言葉がかえってくるのだった。(NHK総合あさ8時放送)