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東京は防止措置「できていない」 「緊急事態」めぐる政府内の不満

   大阪府の吉村洋文知事が緊急事態宣言の発出を政府に要請したきのう20日(2021年4月)の新型コロナをめぐるニュースのなかで、きょう21日の「モーニングショー」では、東京都の小池百合子知事の動きを取り上げた。

  • 小池知事が二階俊博幹事長と会談した。
    小池知事が二階俊博幹事長と会談した。
  • 小池知事が二階俊博幹事長と会談した。

小池知事が二階幹事長と会談

   小池知事は東京・永田町の自民党本部に出向き、二階俊博幹事長と会談。その後、小池知事は党本部の自民党のポスター前で取材に応じ、「東京や首都圏や関西地域など、今、火が燃え盛っているところは、できるだけ重点で抑えられるように、もっと声をあげていいというお話をいただいた」と胸を張った。二階幹事長はおととい19日、「まん延する可能性が高いところから対応していくのは常識的な判断」と発言しており、小池知事はこれに乗っかった形だ。

   「この発言について、ワクチン接種担当の河野(太郎)大臣です」とMCの羽鳥慎一が紹介したのは、河野氏の冷めた反応だ。「供給に制限が出た時にどう優先順位をつけるかは検討課題」としたものの、「現状で行けばGW明けに立ち上がる量でおそらく自治体からの需要を満たせると思う」と述べるにとどまった。

   東京都も近く緊急事態宣言を政府に要請する方針で、小池知事は二階幹事長に意向を伝えたが、政府内の反応は大阪のそれとは異なるようだ。「東京は飲食店の見回りなどまん延防止措置(ですべきこと)が全然できていない」「見回り隊はただ歩いて回るのではなく、店の中までしっかり見ないといけない」といった政府関係者らの声を羽鳥が紹介した。

「急拡大している地域を優先的に打つしかないと」

   浜田敬子(元AERA編集長)「税金を使ってやる以上、公平性は大原則だと思うが、ワクチン接種については感染が急拡大している地域を優先的に打つしかないと思います」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「感染は都市部から周囲に広がるので、都市部に集中的に投下するのは大事ですが、かなり接種率を上げないと感染を抑えるまではいきません」

   自身もきのう20日にやっと1回目のワクチンを打ったという大阪府医師会の茂松茂人会長はリモート出演し、「大阪ではこれだけ広がってしまったので、ワクチンを打ってどれだけ効果があるかわかりませんが、とにかく医療従事者には早く打ってほしい」と訴えていた。

(キャンディ)