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「酒類持ち込みお願いします」 こんな店の看板もあり物議

   きのう(2021年4月27日)の新規感染者の確認数(東京828人、大阪が過去2番目に多い1230人)について、「依然増加傾向が続いています。そんな中、取材で見えてきたのがお酒の持ち込みを認める飲食店の存在です」とMCの谷原章介。中には「酒類持ち込みお願いします」という看板を店前に堂々と出している店もあり、これが物議を醸している。

  • あの手この手で…(写真はイメージ)
    あの手この手で…(写真はイメージ)
  • あの手この手で…(写真はイメージ)

「今回の休業要請の趣旨にそわない」

   加藤官房長官は「持ち込みは自粛要請の対象ではないが、今回の休業要請の趣旨にそわない」と黙認できないと指摘。都の総務局も「正直困惑している。持ち込みも控えてほしい」と話している。

   一方、酒類の持ち込みを認めている飲食店店員は「時短要請の延長が続き厳しい状態。苦肉の策で、ルールを守った上で客が酒類を飲んで楽しめる『持ち込みスタイル』に踏み切った」と話す。

   また、要請自体を拒否する店も出てきている。新宿歌舞伎町の飲食店「薬膳マーラータン」歌舞伎町店は18時にオープンし、翌朝6時まで営業。酒類も提供している。

   久保信二代表は「これまでは時短要請に従っていたが、1日4万円の協力金では家賃や人件費は賄えない。歌舞伎町は夜の仕事をしている人が多いので、深夜1時のピークタイムを逃すと経営が苦しい」。さらに協力金の支払いについて「1月の協力金は2カ月遅れで振り込まれた。遅いと思った」と話す。

「コントロールするという考え方はないのでしょうか」

   さらに、酒を飲むために神奈川に移動する「越境都民」も多い。自由が丘から川崎市に飲みにきていた若者は「(ルールが)もっと厳しければ宅飲みとかZoom飲みとかに切り替えるけど、実際に神奈川で飲めるなら来て飲んじゃいますね」と言う。

   MC谷原は、

   「制限を加えれば加えるほど、持ち込み、路上飲み、レンタルルーム飲みなど抜け道をどんどん探していく。それならば、感染防止の環境を整えて、店でお酒を提供できるような状況を作ればいいのではないか。コントロールするという考え方はないのでしょうか」

   と問題提起。昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「山梨県のように、お店の努力に行政が応じて、時短なんかも免除していくという考え方は基本的に大事です。でも、やはり飲みに行かれる方というのはコロナに対する警戒心が薄い。そういう方々に届くようなメッセージを改めてしっかり出していくということも重要です」と解説していた。

(ピノコ)