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観光客が「みんな自粛していない」 「密状態」に他人事コメント

   「外出自粛が呼びかけられるなか、観光地では多くの人出や渋滞も見られました」と、司会の夏目三久が5日(2021年5月)、ゴールデンウイーク(GW)中の密状態を取り上げた。1回目の緊急事態宣言が出ていた昨20年の大型連休より人出が大幅に増えた所もあった。

   小江戸の風情が人気の埼玉県川越市には、青空のもと800匹の鯉のぼりが泳ぐ街に観光客が集まり、駐車場には県外ナンバーの車がつめかけた。長野県軽井沢町の大型商業施設でも、駐車場は「見渡す限り満車です。東京や埼玉からの車が(いっぱい)です」(取材ディレクター)の状態だ。

  • GW期間中、観光地各地で多くの人出があった。
    GW期間中、観光地各地で多くの人出があった。
  • GW期間中、観光地各地で多くの人出があった。

商業施設や河川敷に多くの人出

   東京から来た男性客は「人がすごく多い。みんな自粛していない」と、自分も自粛していないのにまるきり他人事。埼玉県の越谷駅前の大型商業施設では、「駅から人が続々とショッピングモールへ向かっています」という行列ができた。神奈川県相模原市でも、キャンプ場へ向かう車で渋滞ができた。東京都世田谷区の多摩川河川敷に人が出て「10人ほどのグループが大量の酒を持って来て、マスクを外して飲んじゃってます」と取材陣もあきれる騒ぎぶり。川崎市では、火気禁止の河川敷でバーベキューをしていた横浜市の男性会社員(20)が川に流され死亡した。

   都内の公園や商店街にも多くの人が出た。「コロナでも遊びに行きたい」「ゴールデンウイークに家にいるのはつらい」と、感染への危機感や責任感はない。こうした人たちの自分が少し出るぐらいはいいだろうの意識は、今や深刻な社会問題だ。

(あっちゃん)