2021年 6月 21日 (月)

デジタル化が急速に進む中で存在価値が問われる「テレビ報道」

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   私は、2001年7月から2004年7月まで、報道局ニュース編集部長という、ニュースの責任者を任されました。以前もこのコラムにも書きましたが、当時の氏家斉一郎会長の指示によるものでした。

   今、テレビの報道は、インターネットとの関連から見て、大きく2つの課題を抱えています。その1つは、やはりテレビ報道が取材能力や検証能力において、インターネットを凌駕する力を持っているということを、自覚すること。もう1つは、世の中のデジタル化の流れの中で、デジタル化への対応をしなくてはいけないということです。これは、今までと同じ人数で、仕事の量が増えるということになり、地上波の効率的運用が必要になってきます。

  • テレビ報道の「存在価値」とは(写真はイメージ)
    テレビ報道の「存在価値」とは(写真はイメージ)
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テレビ報道で自分の意見を言うときの4つの条件

   報道は「難しい」というのが、私の率直な感想ですが、「良い」ニュースを送りだすうえで、自分の意見を言ってもいいと思います。それには次の4つの条件があります。

   1:素材を公平に扱う

   2:いろいろな意見を平等に取り上げる

   3:そのうえで、自分の意見を言う

   4:最後に、「皆さん、どう思いますか」と問いかける

   これは、テレビ報道の原則である「公平・公正」に沿っていると思います。

   具体的に、一連のコロナ報道で、緊急事態宣言をいつまで続けるかということに関して考えてみます。

   1:日々起きている事象をできるだけ公平に扱う――コロナの現状・今後の展開・経済的な影響等々

   2:緊急事態宣言をいつまで続けるかに関してもコロナの終息とワクチンの関係・変異種の広がり・緊急事態宣言により経済界が受ける影響等を踏まえていろいろな意見を平等に取り上げる

   3:そのうえで自分の意見を言う

   4:皆さんの意見を問う

   こういった未曾有の事態に接して、エンターテインメントの充実ももちろん大事ですが、テレビの報道の存在価値が問われていると思います。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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