2024年 4月 25日 (木)

宮内庁長官「拝察」発言で流れは「五輪無観客」に? 「陛下が懸念...」の影響力

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   MCの夏目三久が「宮内庁の西村泰彦長官は6月24日(2021年)の定例会見で、『東京オリンピック・パラリンピックの開催について、天皇陛下が新型コロナウイルスの感染拡大につながらないかご懸念されていると拝察している』と述べました」と25日に紹介。政府内には波紋が広がっている。

   この会見で西村長官は、「組織委員会をはじめ関係機関が連携して感染防止に万全を期していただきたい」と強調した。天皇陛下は6月21日に、「新型コロナウイルス感染症拡大というたいへん厳しい試練に直面しています」と言及していた。天皇陛下は東京オリパラの名誉総裁を務めており、開会式に出席する方向で調整が進んでいる。

  • 五輪開催をめぐる議論が続いている
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加藤官房長官「宮内庁長官ご自身の考え方を述べられたと承知」

   この発言にTBS報道局解説室長の牧嶋博子は「陛下のお気持ちを『拝察』したと言って、長官が会見で述べるのはなかなか強い決意を持ってなさったという風に思う。そんなに多くあることではない」とコメント。

   加藤勝信官房長官は「宮内庁長官ご自身の考え方を述べられたと承知している」との認識を示したが、「拝察」という表現については、こんな見方がある。

   牧嶋室長は「陛下は政治的発言はしない、できないというお立場でいる。それで長官の言葉として代弁したという形をとったと私は理解している」と話す。

   また、TBSスペシャルコメンテーターの星浩は「菅義偉首相、加藤官房長官を含め、できれば上限1万人の観客を入れてやりたいというのがまずある。一方で陛下のご懸念から、やはり無観客という選択肢を早めに決断するという議論につながる可能性は十分ある」とコメント。

   大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「安全安心な大会を開催することが責務。その実現に向けて最善を尽くしたい」と話している。

(バルバス)
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