2024年 4月 25日 (木)

「五輪のための緊急事態宣言」で感染防止は二の次!? 「スッキリ」で「違和感」続出

   新型コロナの新規感染確認者数が920人となった東京都に対し、4度目の緊急事態宣言が出される見通しとなった。期間は7月12日(2021年)から8月22日までで、政府は飲食店に対し、酒類の提供を禁止する方針だ。きょう7月8日の「スッキリ」では、宣言期間中に開催される東京五輪について議論が集中した。

  • 東京五輪開幕が迫るが…
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モーリー・ロバートソン「今からでも(五輪の)中止や延期を考えるべきです」

   宣言を受けて、都内の五輪会場では無観客とする検討が進められているが、その場合でもオリンピックファミリーら大会関係者は「別枠」で観戦が認められるという。政府分科会の尾身茂会長は「(大会関係者の数を)なるべく最小限にすることが、矛盾したメッセージを出さないために非常に重要だと思います」と警鐘を鳴らしている。

   番組に出演した日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は、緊急事態宣言の期間について「オリンピックを意識したのでしょうが、少々長いように思います。前回も前々回も、緊急事態宣言の最後の方は慣れも出てしまい、(国民の間で)守ろうという気が起こらなくなっていた。そのことを踏まえずに期間を設定していることは問題です。理想は1カ月程度」と指摘した。

   国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン「一連の日程を見ていると、オリンピックが最優先事項で、感染防止は二の次に見えます。感染防止を最優先するなら、今からでもオリンピックの中止や延期を考えるべきです」

加藤浩次は「茨城のロックフェス」中止にも言及

   経営コンサルタントの坂口孝則「来日する海外の選手団には、『ロックダウンに似た措置なんだけど、オリンピックはやってもいい』ということをどう説明するんでしょうね」

   MCの加藤浩次は、茨城・ひたち海浜公園で8月中旬に開催予定だった国内最大級の野外音楽イベントが、県医師会からの要請を受けて中止になったニュースを引き合いに出し、「五輪で観客を収容しますよということになったら、感染の広がっていない茨城のロックフェスはどうなの?野外なのに何が悪いの?という矛盾が出てきます。それぞれの立場でそれぞれの不満がある」と納得がいかない様子だった。

(キャンディ)

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