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朝ドラらしい心温まる場面に 百音の組合「卒業」と周囲の応援 【おかえりモネ】

   <朝ドラ 今週の山場は?> 7月15日(2021年)放送回では、百音(清原果耶)がようやくサヤカ(夏木マリ)に、気象予報士試験に合格したことを伝えた。その翌日には、組合を辞めて東京で気象にまつわる仕事を目指すことを打ち明ける。

   森林組合で、サヤカさんも同席のもと、百音が辞職について告白すると、おばちゃんたちもあっという間にみんな集まってきた。田舎だからか情報伝達が異常に早いのは微笑ましい。

  • NHKの「おかえりモネ」番組サイトより
    NHKの「おかえりモネ」番組サイトより
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「仁に過ぐれば弱くなる」

   サヤカさんも、組合の皆さんも、モネが次の世代を担ってくれるのではと期待していたはず。

   実際に、百音のアイデアが採用されて、現場でまさに活躍中だった。辞職願いを聞いたみんなは、本当はショックだったでしょう。本当は成長した若者を手放さなくてはならないという、ものすごい辛さがあるものだと思う。

   それでも、組合の人たち、登米のおばちゃんたちは、みんな涙をグっとこらえて、晴れやかに百音の決意を応援していた。今日、はじめて辞職願いを伝えたモネちゃんだったが、まるでお別れ会のようなムードになり、朝ドラらしい心温まる場面だった。

   サヤカさんが、山を知ったから空の仕事がしたくなったと百音の気持ちを語る。サヤカさんは百音の成長もよく見てきているし、自分を気遣う百音の気持ちもよくわかっている。本当にモネちゃんを包み込むような愛ある理解者であり、素敵な大人。立派すぎて胸が熱くなってしまった。

   今回の序盤、モネの合格の告白のとき、サヤカさんは「仁に過ぐれば弱くなる」と、伊達政宗公の遺訓を語りながら、私はこれからもひとりで生きていくと強がっていたが、潔い姿勢はさすが伊達家家老の子孫、姫の広い気持ちが現れていた。そのサヤカさんの指示どおりに、百音は島にいる永浦家へ報告に行く。そして来週から気象予報士の道へ一歩踏み出す。舞台は東京へ。

(Y・U)