2024年 4月 19日 (金)

大橋悠依、「運命の日」経て競泳2冠 長いスランプ脱出できた転機とは

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   「競泳女子で史上初の快挙です」とMCの夏目三久が紹介したのは、女子400メートル個人メドレーに続き、きのう28日(2021年7月)の女子200メートル個人メドレーで2つ目の金メダルを獲得した大橋悠依、日本史上初の女子競泳2冠のニュース。

  • 大橋悠依選手が2冠を達成した(写真:青木紘二/アフロスポーツ)
    大橋悠依選手が2冠を達成した(写真:青木紘二/アフロスポーツ)
  • 大橋悠依選手が2冠を達成した(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

藤森祥平アナ「大偉業、はじける笑顔がまぶしかったですね」

   藤森祥平アナは「大偉業、はじける笑顔がまぶしかったですね。しかしここに至るまでの道のりは平たんではなく、もう泳ぎたくないというスランプがありました。長いスランプからの脱出のカギは、背中の強化にあったんです」と説明した。

   大橋選手は2017年に初出場した世界選手権で銀メダルを獲得したが、その後自己ベストを更新できない長いスランプに陥った。大橋は当時を振り返り「なんでこんな結果になるのかと、泳ぎたくないほどだった」と話す。スランプ脱出のきっかけとなったのが20年2月に行ったスペインでの高地合宿。その合宿7日目が「運命の日」となった。

   大橋選手は「2月27日の午後練のことでした。いきなり、自分は全然背中を使えていないんじゃないかと思ったんです。それで、大げさにじゃないですけど、体のローテーションの動きを出すようにして泳いだらすんなり泳げた。一つの意識を変えるだけでこんなにも変わるのかってくらい変わって。この日は『背中記念日』です(笑)」と話した。

   元水泳五輪メダリストの松田丈志は、背中の重要性について「競泳は上半身での推進力が7割ぐらいと言われている。一番大きなエンジンが背中の筋肉。そこを使うと効率よく泳げるようになる」と話す。

監督とも「金メダルに向かってのぶつかり合い」

   しかし、師である平井伯昌監督と練習場所や方法をめぐりぶつかることもあったという。大橋選手と共に練習した清水咲子さんは「2人はすごく話し合っていた。泣きながらのこともあった。金メダルに向かってのぶつかり合いだったのだと思う」と話す。

   平井監督は「生真面目でとことんやる彼女の意志の強さみたいのが、いい方向に出てきてくれたのかなと思う」と話した。大橋選手も会見で「監督とはぶつかることもありましたが、自分が悪い状態の時も見捨てずにみてくださいました。一番感謝しているのは平井先生」と話していた。

   17年の銀メダル後にお祝いメッセージが届きすぎて「返信で腕が疲れてしまった」と言う大橋選手は、このレースに臨む前にスマートフォンの通知をオフにしていた。2冠達成後、通知をオンにしたところ「400件くらい連絡が来ている」と笑った。

   今回の偉業の裏話を「日刊スポーツ」が伝えていた。大橋選手は慎重な性格で、決勝前夜にライバルの情報を調べ、英国の選手が気になるんだと平井監督に話したという。しかし、平井監督は「英国ではなく、標的を米国選手に絞るように」と忠告したという。結果はその予測通り、銀メダルも銅メダルも米国選手だった。

   スタジオゲストのラグビー元日本代表・福岡堅樹は「私も現役時代、自分で気づくことの大事さをコーチに教えてもらった。コーチの存在は大きいです」と話した。

(バルバス)

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