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ジャパンスイーツ「ベスト40」、独自情報が面白い だけど注文が2点アリ

   「ニッポン視察団!2021夏『最強ジャパンスイーツ』ベスト40!高品質&低価格の秘密」(テレビ朝日系)は、日本在住の外国人516人が選んだ結果をランキング形式で発表する3時間の特番。7月31日(2021年)に放送された。

   爆笑問題とウエンツ瑛士がMCをつとめる。日本人ではなく日本在住の外国人が選ぶのがポイントで、どんな「ジャパンスイーツ」が選ばれるのか、興味深く見た。

   この番組がよく出来ているのは、ただ順位を発表するだけでなく、たとえば、第40位の「桜餅」では、桜餅の元祖ともいわれる「長命寺桜もち」を取材し、桜餅に使用されている葉っぱが、静岡・松崎町のオオシマザクラのものだとわかれば、そちらに出向いて、葉っぱの収穫から塩漬けまでを生産者に訊くなど、桜餅にまつわるあれこれを見せるところ。

  • テレビ朝日の番組サイトでは7月31日放送の「ベスト40」の結果一覧も掲載されている
    テレビ朝日の番組サイトでは7月31日放送の「ベスト40」の結果一覧も掲載されている
  • テレビ朝日の番組サイトでは7月31日放送の「ベスト40」の結果一覧も掲載されている

時間と定義が...

   第24位「コアラのマーチ」でも、コアラの絵柄が発売当初の12種類から現在365種類にまで増えているとか、その絵柄は時代の流れを捉えていて、たとえば、2021年は、マスクコアラや、手洗いコアラ、オンラインコアラ、出前コアラが登場したという話。さらに、以前、あったポケベルを持ったコアラは時代に合っていないと外された(ロッテでは「オーストラリアの森に帰って行った」と表現するという)などといった独自の情報が面白かった。

   ちなみに、トップ5は、第1位「大福」、第2位「ポテトチップス」、第3位「キットカット」、第4位「ポッキー」、第5位「じゃがりこ」の順でした。ポッキーは海外では「MIKADO」名で販売されている地域もあるとか。

   とはいえ、さすがに3時間は長く、もう少しなんとかならないものかとも思う。そもそも「ジャパンスイーツ」の定義があいまいで、「カステラ」(第30位)、「みたらし団子」(第27位)、「かき氷」(第26位)......というような一般的な菓子と、「雪の宿」(第39位)や「森永ハイチュウ」(第37位)、「ルマンド」(第32位)、「ハッピーターン」(第31位)......などのメーカー菓子が混在していることに違和感がある。「ジャパンスイーツ」と「メーカー菓子」、2つに分けて放送したほうがスッキリしたかもしれない。

   せっかく日本に来ても、「バブル方式」で選手村に閉じ込められている各国のオリンピック選手たちにも、「ジャパンスイーツ」を食べてもらいたいものだ。

(くろうさぎ)