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息子(原田泰造)が老舗サウナへ 「お盆」時期のしみじみ演出
ドラマ25「サ道2021」(テレビ東京系)

   「コップのフチ子」の生みの親であるタナカカツキのサウナを題材としたエッセイ漫画のをドラマ化したもので、2019年7月期に放送され、今回はその第2シリーズ。

   原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗の3人がサウナ愛好者として出演するのは前回と同じ。サウナーたちの「ととのったー」もすっかりおなじみのスタイル。変わったのは新しい生活様式を取り入れ、マスクやアルコール消毒もきっちり。コロナ禍でのサウナの現状がよくわかる。

  • テレビ東京の「サ道2021」番組サイトより
    テレビ東京の「サ道2021」番組サイトより
  • テレビ東京の「サ道2021」番組サイトより

父の遺品ノートを見て...

   8月7日未明(2021年)放送の第5話「サウナの世界遺産でととのう」は、原田演じる主人公のナカタが大阪の実家に帰省。母(松原智恵子)に頼まれて、父親の遺品を整理していて謎のノートを発見。そこには、食べ物屋の店名や店内のイラストやスケッチの中から、サウナや銭湯のメモ書きを見つける。そこにあったサウナを訪れる話だった。

   そのサウナは大阪・梅田に戦後まもなく建てられた老舗サウナ「ニュージャパン梅田」。ドラマの中でも話していたが、その昔、東京・赤坂にあった「ホテルニュージャパン」とは一切関係がないとか。

   歴史ある老舗サウナを体感しながら、亡き父もここに来ていたのか、と湯船に浸かりながら、故人に想いを馳せるシーンがなんともよかった。生きている時は知らなかった父の楽しみを追体験する息子。時を超えて繋がることもできるのかとしみじみ。ちょうどお盆の時期にこういうドラマを見せるとは心憎い。

   例の一件で、コーネリアスが歌う主題歌「サウナ好きすぎ」が差し替えられるというアクシデントもあったが、そんなことは気にならないほど、よく出来た回だった。(毎週金曜深夜<土曜未明>0時52分~)

(くろうさぎ)